【玉ノ井親方 視点】貴景勝 完全に自分の相撲戻ってきていない、鶴竜は頭低すぎた

2020年03月09日 20:14

相撲

【玉ノ井親方 視点】貴景勝 完全に自分の相撲戻ってきていない、鶴竜は頭低すぎた
<大相撲春場所2日目>隠岐の海(右)に上手投げで敗れる貴景勝(撮影・平嶋 理子)                                            Photo By スポニチ
 【大相撲春場所2日目 ( 2020年3月9日    エディオンアリーナ大坂 )】 横綱・鶴竜と大関・貴景勝の上位陣の2人が敗れる、波乱の2日目となった。
 貴景勝は左胸のケガからの回復途中ということもあり、まだ完全に自分の相撲が戻ってきていないのだろう。隠岐の海戦は相手の当たりが良く、いつものように立ち合いで押し込めずに、簡単に組まれてしまった。隠岐の海は上背があって懐が深い。組まれると分が悪い相手だった。以前はもっと突いていく時の手数が多かったが、ケガの影響なのか、それが少なくなっている印象を受ける。また、突いていく時に脇が甘くなるところも少し気になる。対戦相手も同じ手を食わないように取り口を研究してくる。成績を安定させるためには、そこをさらに上回っていくような、攻めの形をつくっていかないといけない。

 休場明けの鶴竜は立ち合いの頭の位置が低くすぎた。北勝富士の押しが強いこともあり警戒していたのだろうが、もっと相手を見て当たっていっても良かったのではないか。ただ、低く攻めていこうという意識は前向きな気持ちの表れ。敗れはしたが、体の張りもいいし、相手の相撲内容が良かっただけで、それほど悪い相撲でもなかった。ただし、この横綱は一度負けると、それが連鎖することもあるだけに注意が必要だ。(元大関・栃東)

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