Bリーグ全試合中止!好調事業に大打撃…損失数十億円
2020年03月28日 05:30
バスケット
B1は現時点の成績で各地区の優勝、順位は決めるが、ポストシーズンの消滅で年間優勝は決まらず、来季のB2降格チームもない。60試合中47試合を消化したB2は4月下旬の理事会でB1ライセンスを交付されたクラブから勝率上位2チームが昇格。来季はB1が20、B2が16チームで実施。ポストシーズンなどフォーマットは今後、決める。
リーグ、クラブの財政面の打撃は計り知れない。入場料やスポンサーからの収入減は避けられず、2月26日時点で大河チェアマンは残り全試合を中止にした場合のB1、B2計36クラブの損失総額が最大60億円になると試算。この日は「損失額を今、お答えするのは難しいが、それ相応のダメージはある。リーグがクラブに特別融資することは検討の対象」と説明した。選手への今季の基本報酬は支払われる見通しだが、来季に向けた契約交渉の“厳冬”は必至。サラリーを含めたBリーグ事業規模は右肩上がりだったが、コロナ禍により難局を迎えた。
▽Bリーグ ナショナルリーグとbjリーグが統合して発足した国内男子バスケ最高峰リーグ。16~17年シーズンに開幕し、今季で4季目を迎えていた。B1が18、B2が18チームで編成。3部に位置付けられるB3は別法人が運営する。初代チェアマンはJリーグ初代チェアマンも務めた川淵三郎氏。
【Bリーグ経過】
☆2月26日 同28日から3月11日に予定していた99試合の延期を発表。中止や無観客の選択肢もあったが、チケット収入など財政面を考慮した。
☆3月4日 延期した99試合の代替日程を発表。B1のレギュラーシーズンの終了を当初予定の4月19日から5月4日にスライドして、プレーオフの短縮を決めた。
☆11日 同日から4月1日までの131試合を無観客で実施すると発表した。
☆14日 無観客でリーグ戦を再開。川崎―北海道(とどろきアリーナ)が北海道の3選手が体調不良を訴えたため中止になる。
☆15日 千葉―宇都宮(船橋アリーナ)が審判の発熱により中止となる。
☆17日 無観客で予定していた同20日から4月1日までの95試合の中止を発表。
☆22日 リーグのコロナ対策に不満を爆発させた滋賀のエアーズ(米国)が帰国。
☆27日 今季全試合の中止を決定。
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