小池都知事 延期五輪、来夏以外ならマラソン&競歩「やっぱり東京がいいですよね」
2020年03月28日 05:30
五輪
酷暑が懸念されていた東京五輪のマラソンと競歩は昨年10月、IOCが札幌へ移転する計画を突然発表。小池知事は最終的に受け入れながらも、「合意なき決定だ」と不満を示していた。延期された東京五輪の開催時期について、IOCは国際競技連盟(IF)の一部から要望がある春開催も検討。組織委の森喜朗会長は「(開催計画の)基本的なフレームは変えない」と“東京コース復活”を否定しているが、気象条件が変われば札幌開催の根拠は薄くなる。
東京五輪のマラソンは東京より気温が低く、ほぼ平たんな周回コースを使う札幌移転により、従来の五輪のようなスローペースではなく高速レースも予想されていた。男子代表の服部も「夏のマラソンというよりは冬のマラソンという形で準備していきたい」と話していたが、会場が東京に戻れば再び戦略変更を余儀なくされる。
東京五輪のマラソン代表は男子の中村、服部、大迫、女子の前田、鈴木、一山の6人が決定済み。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは五輪延期を受けて「3年かけて勝ち取った権利を急に取り上げるというのはできない」と再選考しない方針を明かしている。
【東京五輪・マラソン経過】
☆19年9月27~28日 ドーハの陸上世界選手権女子マラソンで棄権者が相次ぐ
☆10・8 東京五輪・パラリンピック組織委員会が五輪チケットの2次抽選販売延期を発表
☆10・15 東京都の小池百合子知事が組織委の武藤敏郎事務総長から札幌開催案の状況を伝えられる
☆10・16 IOCがマラソンと競歩を札幌開催に変更する代替案の検討に入ったと発表
☆10・17 IOCバッハ会長が「IOC理事会と大会組織委は札幌市に移すことに決めた」と発言
☆10・25 IOCのコーツ調整委員長が小池氏と会談。移転案を撤回する可能性はないと明言
☆10・30 調整委と組織委、東京都などの合同会議が都内で始まる
☆11・1 東京都、IOC、東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府の4者が協議し、札幌開催を発表
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