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遼 世界トップ10へ「自分と向き合う」 マネジメント重視の新スタイル

2020年04月01日 05:30

ゴルフ

遼 世界トップ10へ「自分と向き合う」 マネジメント重視の新スタイル
今季への意気込みを語る石川(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【石川遼 単独インタビュー(下) 】 来るべきシーズンの開幕へ、石川遼(28=CASIO)は新たなスタイルを確立し、臨もうとしている。これまでウエートを置いていなかった、マネジメントの重視。「IDゴルフ」でさらなる高みを目指す。その先に見据えているのは、世界ランキングのトップ10入りだ。 (取材、構成・黒田 健司郎、中村 文香)
 「マネジメントもなんとなくは考えてはいたけど、それ以上に一打一打に固執してしまっていた。良いショットが打てたときに満足して、ミスしたときに考え込んじゃう。結局、1打でも少なく上がるのが根本。シンプルに、そこに全神経を注いでいくようなゴルフ観になる」

 ゴルフ観が変わるといっても、プレースタイルはどう変化するかは未知数だ。周囲から見るとわずかな変化でも、石川にとっては大きな変化となる。

 「こぢんまりすればいいっていう考えではない。プレーして実際に見て分かるかどうかは分からないし、面白いかつまんないかも分からない。でも、世界に行くために必要なことだと思っている」

 “前へ”の気持ち以上に、“振り返り”が必要。データが成長の鍵を握っていると考えている。

 「去年はノートに気持ちのことばかりを書いていた。これからは、自分でデータをどんどん蓄積していく。悪い意味での無心でやっていたので、打ち終わった後にフィードバックを。“どんな球になった”だけじゃなくて、“こうすべきだった”というのを、全て」

 現在の世界ランクは97位で、自己最高は09年の29位。視線の先には、世界の上位を見据える。

 「2年後は31歳。自分としては、将来、世界ランクトップ10に入りたいと思っています」

 長期的な目標のために成績を積み重ねていく必要があるが、国内開幕の時期は不透明。来るべき時に向けて、準備を進めるしかない。
 「練習はほぼ毎日やっています。球を打つのは週に3回くらい。トップ10の選手は、ふるいにかけられても残る理由がある。努力はみんなしているし、その量ではない。研究というか、頭で考える期間。あまりラウンドしていないのは、そういうこと。とことん自分と向き合って、やれることをやろうと思っています」 =終わり=

 ◆石川 遼(いしかわ・りょう)1991年(平3)9月17日生まれ、埼玉県松伏町出身の28歳。父・勝美さんの指導で6歳からゴルフを始める。杉並学院高入学後、ツアー初出場となった07年5月のマンシングウェアKSBカップで優勝。15歳245日は当時、世界最年少のツアーVだった。08年にプロ転向し、09年に18歳で史上最年少賞金王。昨年は7月の日本プロ選手権で3年ぶりの復活Vを果たした。18年から2年間、選手会長を務め、現在は副会長。ツアー通算17勝。1メートル75、70キロ。

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