遼 世界トップ10へ「自分と向き合う」 マネジメント重視の新スタイル
2020年04月01日 05:30
ゴルフ
ゴルフ観が変わるといっても、プレースタイルはどう変化するかは未知数だ。周囲から見るとわずかな変化でも、石川にとっては大きな変化となる。
「こぢんまりすればいいっていう考えではない。プレーして実際に見て分かるかどうかは分からないし、面白いかつまんないかも分からない。でも、世界に行くために必要なことだと思っている」
“前へ”の気持ち以上に、“振り返り”が必要。データが成長の鍵を握っていると考えている。
「去年はノートに気持ちのことばかりを書いていた。これからは、自分でデータをどんどん蓄積していく。悪い意味での無心でやっていたので、打ち終わった後にフィードバックを。“どんな球になった”だけじゃなくて、“こうすべきだった”というのを、全て」
現在の世界ランクは97位で、自己最高は09年の29位。視線の先には、世界の上位を見据える。
「2年後は31歳。自分としては、将来、世界ランクトップ10に入りたいと思っています」
長期的な目標のために成績を積み重ねていく必要があるが、国内開幕の時期は不透明。来るべき時に向けて、準備を進めるしかない。
「練習はほぼ毎日やっています。球を打つのは週に3回くらい。トップ10の選手は、ふるいにかけられても残る理由がある。努力はみんなしているし、その量ではない。研究というか、頭で考える期間。あまりラウンドしていないのは、そういうこと。とことん自分と向き合って、やれることをやろうと思っています」 =終わり=
◆石川 遼(いしかわ・りょう)1991年(平3)9月17日生まれ、埼玉県松伏町出身の28歳。父・勝美さんの指導で6歳からゴルフを始める。杉並学院高入学後、ツアー初出場となった07年5月のマンシングウェアKSBカップで優勝。15歳245日は当時、世界最年少のツアーVだった。08年にプロ転向し、09年に18歳で史上最年少賞金王。昨年は7月の日本プロ選手権で3年ぶりの復活Vを果たした。18年から2年間、選手会長を務め、現在は副会長。ツアー通算17勝。1メートル75、70キロ。
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