海でサーフィンちょっと待った コロナ禍で問われる心意気
2020年04月26日 09:30
サーフィン
悲痛な書き出しで始まった声明文は、開放的な自然の中で行われる競技だからこそ、人々の心の油断に訴えかけた。
新型コロナウイルス感染防止のため、外出自粛が求められる今日。しかし昨今のニュース映像では「海なら大丈夫」と多くの人が海岸を利用する姿が映し出された。特に県内外から車で訪れるサーファーの姿が見られ、SNS上では「今の時期にサーフィン?」と疑問の声が上がっている。
批判の声を受けて、国内のサーフスポットが対応に追われている。サーフィンの東京五輪競技会場となる千葉県一宮町では、24日夕方から海岸への道を閉鎖。一宮町長の馬淵昌也氏はツイッターで「これでもなお、外部から過剰な海岸利用が見られるようでしたら、全面的な海岸閉鎖を考えたい」と発信した。また、宮崎県宮崎市では昨年サーフィンのワールドゲームズ(WG、世界選手権に相当)が行われた木崎浜海岸を含む5カ所に看板を設置し、自粛を呼びかけている。
海外でも感染防止のため、多くのビーチが閉鎖されている。東京五輪条件付き内定の五十嵐カノア(22=木下グループ)が拠点にしている米カリフォルニア州のハンティントンビーチも閉鎖中。日本時間3月29日に米テレビ局のニュース番組に出演した際には「状況は日ごと、時間ごとに変化している。ビーチをクローズしてほしくはないけど、家族や自分を守るために仕方が無い」と語っていた。さらに自身のインスタグラムで、起床してすぐにサーフボードを手にプールに飛び込む動画を投稿。プロサーファーたちが自粛している今、アマチュアサーファーの心意気が問われている。
日本サーフィン連盟は22日に「全てのサーファーの皆さんへ」という声明を発表している。「外出自粛の意味を1人1人がよく理解してください。求められているのは“社会への責任”です。サーファーが一丸となって、新型コロナウイルス感染症に打ち勝ちましょう」。1日でも早く海でサーフィンを楽しむためにも、今すべきことは何か。一度立ち止まって考えてみてほしい。(記者コラム・小田切 葉月)
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