フェンシング三宅諒「自分で遠征費を」バイト初日は4688円

2020年04月30日 08:28

フェンシング

フェンシング三宅諒「自分で遠征費を」バイト初日は4688円
三宅諒 Photo By スポニチ
 12年ロンドン五輪のフェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した三宅諒(フェンシングステージ)が、30日午前3時すぎに配信サイト「note」に文章をアップ。29日に始めたフードデリバリーサービス「UberEats」の配達員としてのアルバイトについて、「8軒回って4688円でした!」と初日の成果を報告した。
 三宅はこれまでスポンサー企業数社の支援を受けて競技生活を送ってきたが、現在は契約を打ち切られたわけではなく、「保留にしていただいている」と説明。「実際のところはスポンサーの継続のお願いをしたいのだけれども自分がそれに見合う人物かを考える材料がないため待ってもらっている」とした。

 新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪は1年延期に。練習拠点の味の素ナショナルトレーニングセンターは閉鎖され、練習環境は激変し、国際大会の再開時期も不透明だ。

 精神的に苦しい状況が続いたが、発想を転換した。「存在することのない“結果”というものを追いかけるアスリート像から一旦離れ、企業側の視点に立ち、支援してもらえるアスリート象を目指せば、必然的に“結果”を追い求める道を見つけることにより自信を取り戻せると考えました」と、つづった。

 すぐに行動を起こすべく、「UberEats」の配達員となることを決意。「この期間の体力面の衰えを防ぐことができ、密の状態を極力避けられる仕事を探した結果」。3月下旬には自身のツイッターに日本協会から届いた海外遠征などの費用約67万円の請求書をアップし、話題となった。

 国際大会が再開されれば、もちろん出場する予定。「まずは自分で遠征費を稼ごうと思いました。何としてでも遠征にいかなければならないのです、そして結果を出すための努力をし続けなければならないのです。今できることは限られていますが、僕の中ではまず一歩を動き出していることで生み出した“イメージ”に対して、共感し応援してもらえる方や企業の方がいれば、僕は自信を持って頑張り続けることができる」としている。

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