七種競技から転向“万能美女”宇都宮絵莉 「8種目目」400m障害で出場権のハードル越える!

2020年05月15日 05:30

陸上

七種競技から転向“万能美女”宇都宮絵莉 「8種目目」400m障害で出場権のハードル越える!
テレビ会議アプリで取材に応じた宇都宮 Photo By スポニチ
 【TOKYOへ美しき挑戦 】 東京五輪が1年延期されたことで、大舞台へのチャンスが広がる選手たちがいる。陸上女子400メートル障害の宇都宮絵莉(27=長谷川体育施設)は、異種目から転向して間もなく日本のトップになった。ルックスにも注目が集まる美女アスリートを紹介する。
 人呼んで「万能美女」だ。宇都宮は七種競技のトップ選手でありながら、「8種目目」と位置づける400メートル障害で東京五輪を狙う。中学、高校時代は走り幅跳びで全国優勝を経験。陸上界屈指のオールラウンダーだ。

 「こんなに種目がコロコロ変わるのは珍しいと思うけど、自分の中では全てつながっている感じがある」

 競技人生は、どう転ぶか分からない。園田女大で七種競技を始めた頃は「ハードルが怖かった」という。七種競技の1種目でもある100メートル障害に取り組むうちに上達。社会人1年目の16年には七種競技にはない400メートル障害を始め「自分に向いているかも」と転機が訪れた。

 現在、世界ランキングは日本人最上位の43位。この種目の東京五輪出場枠は40人で、あと少しで出場権に手が届く。自己記録は56秒84で、55秒40という現状の参加標準記録はやや遠いため、ランキングでの出場資格獲得がターゲット。嫌いだったハードルで、初の祭典が見えてきた。

 「本音は混成(七種競技)をやりたいけど、世界のレベルが高い。五輪に挑戦できるのはヨンパー(400メートル障害)と自分を納得させました」

 最近は拠点の園田女大を使えず、近くの河川敷で走る日々が続いている。息抜きは、写経。小1から20歳までたしなんだ書道は本物で、美しい字で般若心経を書き写す。「無になれます」。陸上競技だけでなく、特技まで高い技能を持っている。「万能美女」の看板に偽りはない。

 ◆宇都宮 絵莉(うつのみや・えり)1993年(平5)4月11日生まれ、兵庫県加古川市出身の27歳。平岡南小時代はバレーボール。平岡南中から陸上を始め、2、3年時に走り幅跳びで全国大会を連覇。園田女高3年時に同種目で全国高校総体(インターハイ)優勝。園田女大2年で七種競技を始め、19年日本選手権2位。400メートル障害で18年アジア大会7位、19年アジア選手権4位。家族は両親と姉と弟。趣味はパン作り。1メートル67、55キロ。

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