元代表の菊谷氏、伊藤氏が語る大野の素顔は「常に100%の男」 野犬に追われた酒豪エピソードも

2020年05月23日 05:30

ラグビー

元代表の菊谷氏、伊藤氏が語る大野の素顔は「常に100%の男」 野犬に追われた酒豪エピソードも
「激しさ」を身上に、23年間の現役生活を駆け抜けた大野 Photo By スポニチ
 【ラグビー・大野 オンライン引退会見 】 代表でともに戦った2人は「常に100%の男」と口を揃えた。
 11年W杯主将の菊谷崇さん(40=本紙評論家)は、98キャップは精神力の賜物だと指摘する。「能力は代表レベルに違いないが、身体的に特別優れていたわけではない。最初から最後まで全力で体を張り続けた」。試合後はフラフラ。ただし「ファンの前では絶対に疲れを見せない。ロッカールームに戻ってから」と、野武士気質を懐かしんだ。

 同じロック、京産大の伊藤鐘史監督(39)は「密集でのしつこさは全選手が学ぶべき」と称えた。大野の酒豪もよく知る。15年W杯ジョーンズ体制でチーム唯一の“公認選手”だったそうで、「お酒を飲んでもパフォーマンスが落ちない選手が世界に3人いる。ジョージ・スミス(オーストラリア代表111キャップ)、ビクター・マットフィールド(南アフリカ代表127キャップ)、そしてキンちゃん(大野)だ、とエディーに言われていた」と明かした。

 14年ルーマニア遠征では、大野がこっそりビールを買い出しに行った際に野犬に追いかけられて必死で逃げたそうで、「死を悟ったと言っていた」と振り返る。飲みっぷりを含めて「オンもオフも全て全力」と、背中で語るタイプの人柄に敬意を表した。

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