琴勝峰 突き押し&四つ“二刀流”「両方磨く」 仕切り直しの幕内デビュー場所へ決意
2020年07月07日 05:30
相撲
名門・埼玉栄高から角界入りし、17年九州場所の初土俵から所要15場所で昇進。晴れの舞台が延期となっても「準備する時間が増えたとプラスに考えてきた」と気持ちを切り替えた。接触を伴う稽古ができなかった時期は、四股、すり足などの基礎運動に加え、体幹トレーニングなどで鍛えた。申し合いを再開したのは先月下旬。「久々に(相撲を取る)稽古ができて良かった。基礎をやっていたから、体が動くようになってきた」と順調な調整が続いている。
1メートル91、165キロの恵まれた体格。十両優勝を飾った今年春場所では、立ち合いからの突き押しだけでなく、組み止めてからの四つ相撲でも力強さを発揮した。「型のある力士は強い」といわれる中、琴勝峰は現時点で自分の型をつくろうとは考えていない。「押すにしても組むにしても、自分から攻めていきたい。その時の流れを大事にしていきたい。両方を磨いていけたら」と四つ&突き押しの“二刀流”を目指していく。
「しっかり万全の状態にもっていけば相撲は取れると思う。一番一番、大事に取れれば大丈夫だと思う」。自分の相撲に自信を持って、若武者が幕内の土俵に上がる。