正代、教員の道を諦め角界へ 教育実習で苦戦「自分には向いていない」
2020年09月29日 05:30
相撲
日大の山口(大喜鵬)、石浦、安彦(剣翔)、東洋大の大道(御嶽海)らそうそうたるメンバーが出場する中、実力者を差し置いて勝ち上がり、決勝では日体大1年の中村(北勝富士)を破った。当時から「極度の緊張しい」ではあったが「自分はノーマークだったから。2年生だったので楽に取れた」というのが勝因だった。
現在、東農大の監督を務める安井和男氏は当時の正代について「しっかり気持ちを持って練習していた。芯がしっかりしていた。まだまだ伸びしろがあった。学生横綱を獲った後、勝てないときもあったけど、よくやっていて勝てるようになった」と語る。たゆまぬ努力で実力をつけていった。
土俵の外でも努力を続けた。在籍する国際食料情報学部国際農業開発学科では農業科の教員免許取得を目指した。だが、2週間の教育実習は悪戦苦闘で、食事も喉を通らないほどだったという。そこで実感したのは「教師は自分には向いていない」ということ。教員の道を諦めたことで、それまで考えていなかったプロ入りが一番の選択肢に変わった。
勉学との両立を目指したことで十分な稽古を積めなかったこともあり、大学4年では大きな大会で結果を残せなかった。結果として、学生横綱に就きながら、プロでは地位を優遇されず、前相撲からのデビューとなった。(特別取材班)
おすすめテーマ
スポーツの2020年09月29日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
松岡修造氏 増やしたネットプレー、完成が楽しみな錦織の新スタイル
-
西岡、格上シードにストレート勝ち「めちゃくちゃいいスタート切れた」
-
35歳バブリンカ、33歳マリーを相手に完勝「何が起こるか分からない」
-
石川祐希、伊1部開幕戦で11得点 日本人初リーグ1000得点「非常にうれしい」
-
バレー元日本代表・大山加奈さん、双子妊娠「日々穏やかに過ごしていきたい」
-
五輪 聖火リレー走者人数&ルート変わらず 伴走車両やスタッフは削減
-
“忍者レスラー”太田、総合格闘技転向も ALSOK退社「自分自身のチャレンジとして」
-
安田祐香、頸椎捻挫で日本女子OP欠場 アマチュア阿部未悠、繰り上がり出場
-
Bリーグ 10・2開幕へ 小池都知事にコロナ対策報告
-
NFLのレジェンド、モンタナ氏 生後9カ月の孫の誘拐阻止 家族の危機に冷静な対応