京産大・伊藤新監督は初陣で快勝「出来すぎ」

2020年10月17日 19:27

ラグビー

京産大・伊藤新監督は初陣で快勝「出来すぎ」
<京産大・立命大>立命大に勝利しインタビューを受ける京産大・伊藤鐘史新監督 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【関西大学ラグビーAリーグ交流試合第2節   京産大31―12立命大 ( 2020年10月17日    鶴見緑地 )】 Aリーグ8大学による交流試合が行われ、伊藤鐘史新監督(39)率いる京産大は31―12で立命大に快勝。指揮官の初陣を白星で飾った。同大は関大を35―12で下した。変則の2リーグ制で実施されるリーグ戦は11月7日に開幕する。
 
 力強い船出だ。キックオフ直後からFW戦で圧倒。前半だけで5トライを重ねた。後半は無得点で2トライを返されたが、伊藤監督は「前半は出来すぎ。素晴らしいスタート。まだまだ成長の伸びしろも感じる」と胸を張った。

 コロナ禍で全体練習再開は8月4日。Aリーグの8大学で一番遅かっただけに喜びもひとしおだ。「(試合前の)ロッカールームは暴れる牛が“はよ外に出してくれ”という感じ。抑えるのに必死でした」と独特の言い回しで試合ができる喜びを表現した。

 打倒天理大を掲げる今シーズン。日本代表キャップ36を誇る指揮官は「伝統を継承しつつ球が速く動くラグビーに期待して下さい」と結んだ。

 ◆伊藤監督と一問一答

 ――試合を振り返って。
 「前半はすごく出来すぎなラグビーで素晴らしいスタートを切ってくれたんですけど、後半は課題のある40分が見れた。まだまだ成長の伸びしろを感じられるので楽しみなチーム」

 ――前半の出来は?
 「前半はキックオフのリターンからいい形で敵陣に入り込めて、FWがラインアウトモールやスクラムでプレッシャーをかけて、BKもスペースがあればいいハンドリングもあったし、全員がアグレッシブにゲインラインを切りにいくという意識がありました」

 ――選手にどんな話を?
 「(試合が)公式であろうと非公式であろうと、相手と戦えることに感謝しようと言いました。進化し続けようと。公式、非公式は大人が勝手に決める話。君たちには素晴らしい1試合になるからと。80分誰にも邪魔されないので、思い切りやりなさいと言いました」

 ――練習再開は8月。実戦はどれくらいやったのか?
 「1試合だけです。3週間前に同大と戦っただけ。それ以外は自チームで。ゲームに近い状況をつくって養ってきたつもりですが、自分たちのラグビーに対する攻撃や防御が身についてくるけど、違うチームとやれるのはありがたい」

 ――監督として初めてのシーズン。
 「楽しんでいます。伝統を重んじて、そこを継承しつつ、新しく、ボールが動く速いラグビーがしたい。アクセルラグビーと言っているんですけど、アクセルラグビーを期待しておいて下さい。きょうは選手たちは伝統を見せてくれた。それが前半のスコアになったと思います」

 ―実戦できる喜びを感じた?
 「(試合前の)ロッカールームがすごかったですね。暴れるというかね、牛が“はよ外に出してくれ”という感じ。抑えるのが必死でしたね。うれしいです。試合を迎えるまではドキドキしていますから。それくらい感染力の強いウイルスなので。一歩ずつ進化できたらと思います」 

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