NBAは12・22開幕か? 10試合減の72試合制 東京五輪開幕前に終了へ

2020年11月05日 08:22

バスケット

NBAは12・22開幕か? 10試合減の72試合制 東京五輪開幕前に終了へ
ファイナルを10年ぶりに制したレイカーズ(AP) Photo By AP
 NBAの2020~21年シーズンが12月22日に、従来より10試合少ない72試合制で開幕する可能性が高まった。スポーツ専門局のESPNが報じているもので、労使協約に関する交渉を進めているオーナー側と選手会側の労使双方は4日に別々に会合を開いて協議。今季の開幕案はオーナー側が提示した12月22日と、選手会側が打診した「キング牧師誕生日」の祭日でもある1月18日の2つが検討されていたが、ESPNは5日に実施される各チームの選手会長による投票で前者が承認されるだろうという見方を示している。
 新型コロナウィルスの感染拡大でレギュラーシーズンが3月に一時中断し、本来6月中旬で終了するはずの「ファイナル」が10月11日にまでずれこんだNBAは今年度の収益が前年比で40%に相当する15億ドル(1560億円)も減少。1月18日の開幕で毎年大きな収益が期待されている「クリスマス・ゲーム」を逃してしまうとさらに5億ドル(約520億円)以上の減収となってしまうため、オーナー側は12月22日の開幕を強く主張していた。

 72試合でクリスマスの前にシーズンをスタートさせればファイナルは7月中旬までに終了するとされており、7月25日に開幕する東京五輪に日本の八村塁(22=ウィザーズ)を含む各国代表を務めるNBA選手の出場が可能。さらに翌年の2021~22年シーズンを従来通り「82試合制での10月開幕」という元の形に戻せるとあって、選手会側でもこの案への支持が多いと伝えられている。

 ただし大幅減収を想定した際に選手の収入原資となる第三者を介した内部留保の比率(現時点で18%)など、まだ交渉項目は多く残されており、6日に予定されている労使交渉で妥結に達するかどうかはまだ予断を許さない状況。なおNBAは今月18日にドラフトを行い、12月22日の開幕で最終合意に達した場合には12月1日からキャンプがスタートするが、今季のファイナルまで戦ったレイカーズとヒートは2カ月足らずでの“リスタート”で、再開シーズンに参加できずに約8カ月半も実戦から離れているニックスなど8チームとは休養期間では大きな格差が生じることになる。

おすすめテーマ

2020年11月05日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム