“正代キラー”大栄翔、新大関に初黒星つけた 三役復帰必ず「早く上がれるように」
2020年11月12日 05:30
相撲
「まわしを取られたり差されると弱い。向かっていく気持ちでいきました」
勝負がついた後、肘にサポーターをしたその右手をさしのべた。3日目の取組で左足首を痛め、テーピングを施した正代を気遣った。「(正代のケガについては)自分には分からないこと。考えることが失礼だと思った」。雑念を封印して臨んだ。
小結に返り咲いた7月場所で11勝し、三役で初めて勝ち越すと同時に大関獲りへの起点とした。ところが新関脇の先場所は5勝止まり。大関昇進を決めた正代とは対照的に平幕へ陥落し、「本当に悔しい思いをした。すぐ戻れるよう、やれることをやってきた」
その一つが先月初旬に行った右肘の遊離軟骨除去手術。「凄く痛かったので。手術した方が良くなると言われてやった」。まだ完調ではないとするが手応えは左右の突きの回転数に表れている。
コロナ禍で出稽古ができない力士のため10月中旬の1週間だけ希望者が両国国技館に集って合同稽古を行ったが、大栄翔は参加していない。先場所ブレークした翔猿を含む幕内3人、十両3人を擁する追手風部屋の力士にはその必要性がないアドバンテージがあり、日々充実した稽古を積んできた。
正代戦はこれで6勝4敗。新大関と互角以上の対戦成績が示すまでもなく、三役クラスの実力を証明した。「1場所でも早く上がれるように頑張ります」。5日目の貴景勝戦がその試金石になる。
おすすめテーマ
2020年11月12日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
水谷隼「3連覇を達成したい」 Tリーグ開幕向け気合
-
IOCバッハ会長15日に来日 組織委員会「東京の気運を盛り上げたいと考えているのでは」
-
東京五輪の観客数制限は来春までに決定 大声での声援は禁止へ コロナ対策調整会議で議論
-
レイカーズは無観客で開幕へ 優勝セレモニーは観客が戻ってから実施
-
新大関・正代 初の休場 再出場の可能性は…枝川親方「今は治療に専念 無理してもらいたくない」
-
新大関・正代が休場 3日目に左足首を負傷 上位陣出場は大関貴景勝のみに
-
NBAサンダーの新監督に35歳のマーク・ダグノート氏が就任 ACからの内部昇格
-
【しぶこ専属・斎藤大介トレーナーと世界を目指そう(6)】リズムに合わせて身体をコントロールしよう
-
“正代キラー”大栄翔、新大関に初黒星つけた 三役復帰必ず「早く上がれるように」
-
左足首負傷の正代、粘れず初黒星 枝川親方、5日目以降の出場「様子見て決める」
-
照ノ富士、相手の形でも全勝守った「慌てず落ち着いていこうと思った」
-
貴景勝、大関で唯一4連勝「あまり考えず一生懸命やりました」
-
【玉ノ井親方 視点】大栄翔、自分の形こだわり大関戦勝利 上位定着へ押し返す相撲を
-
松山英樹「優勝」へ燃える秋!史上初「11月」開催マスターズ、12日開幕
-
マスターズ優勝予想 松山は12番手 トップは昨年2位ダスティン・ジョンソン
-
今平、19年予選落ちの雪辱期す「予選通過が目標。それから上位目指す」
-
ウッズ、連覇&最多83勝へ「体の状態はいい」 寿司「オーガスタ・ロール」で英気
-
金谷、連覇へ意欲 米から帰国後自主隔離も問題なし「自分らしいプレーを」
-
石川遼「基本一人で」入念に調整 21年ソニー・オープン出場権狙う
-
ラグビー日本代表、男女7人制&女子15人制 29日に有料“紅白戦”
-
女子五輪代表の吉田・吉岡組、予選で全体4位 男子に負けじ好発進