東京五輪の観客数制限は来春までに決定 大声での声援は禁止へ コロナ対策調整会議で議論

2020年11月12日 13:10

五輪

東京五輪の観客数制限は来春までに決定 大声での声援は禁止へ コロナ対策調整会議で議論
東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長 Photo By スポニチ
 来夏へ延期された東京五輪・パラリンピックの新型コロナウイルス対策を検討する調整会議が12日、首相官邸で開かれた。感染対策につながる観客数の制限については「国内の上限規制に準じることを基本とし、最終的な決定は来春までに行う」との考え方が示された。会議後に会見した大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は「チケットの削減となると手続きが必要なので、できるだけ早く決めたいが、現段階で大会開催時の状況判断が難しい。来春の状況で見極めたい」と説明した。
 また、競技会場における感染対策として、観客向けのガイドラインを策定して周知する方針が議論された。ガイドラインではマスク着用、手指消毒の徹底、3密回避などの実践に加え、「騷ぐ・大声で会話するなど飛沫感染リスクを高める行為を禁止」「観戦前の体温チェック・体調が悪い場合の来場自粛」などを呼びかけることも検討。声を出しての応援も禁止されるのかとの問いに対し、武藤事務総長は「大きな声を上げて応援することによる飛沫の拡散というリスクが高まることはある。これは結論ではないが、お願いすることになるのではないか」と明かした。ガイドラインが守られない場合は入場拒否や退場措置の可能性もあるという。

 また、海外からの観客受け入れに関しては、感染状況が安定している国・地域からの入国に限り、通常求められる2週間の自主隔離措置を免除する方針を確認した。来日前と入国時に十分な検査を行い、入国後も適切な行動や体調管理を求めるほか、観戦時は日本人と同じくマスク着用などのガイドラインを守るよう周知徹底する。具体的な受け入れ内容は来春までに決める。「多数の外国人観客の来日が怖いという人が多い」との指摘に対し、武藤事務総長は「入国後の対応には一定の限界があるということを前提に、全体の仕組みを考えていく。外国人観客の感染症対策は住民の安心・安全につながるかが大事。入国を認める時に最大限配慮する必要がある」との見解を示した。

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