【しぶこ専属・斎藤トレーナーと世界を目指そう(10)】トッププロも実践しているTポーズを試してみよう

2020年12月10日 05:30

ゴルフ

【しぶこ専属・斎藤トレーナーと世界を目指そう(10)】トッププロも実践しているTポーズを試してみよう
(1)リディア・コのT字(斎藤トレーナー提供) Photo By 提供写真
 今回もゴルフの技術をさらに磨いていくのに適した<第3段階=男子は11~14歳、女子は10~13歳>で実践してほしいエクササイズです。世界で活躍するトッププロ3人の実例を挙げて紹介します。
(取材協力・コモゴルファーズアカデミー)

 【バランス系エクササイズ(2)】
 前回に引き続き、自分の身体を自分でコントロールできるようになるためのエクササイズです。

 身体全体で「T」の字をつくってください。これは米女子プロゴルフツアーで活躍しているトッププロも実践している基礎種目です。ゴルフでは重要な股関節からしっかりと曲がる感覚を身につけること、そして、身体全体のバランスがどのようになっているかを確認するのに有効です。ここではバランスボールを使用していますが、なくても構いません。

 それでは3人のトッププロの基礎種目「T」を見てみましょう。

 (1)かつて世界ランク1位に輝いたニュージーランドのリディア・コ選手です。現在も世界のトップで活躍しています。

 股関節にうまく体重が乗ってかなりいい「T」に見えますが、少し肩の関節が硬いのか、背筋力が弱いのか、上半身が重力に負けて頭部が下に落ちているように見えます。左の骨盤が少し開いているのも気になります。

 (2)19年全米女子オープンを制した韓国の李晶恩イジョンウン選手です。一見、きれいな「T」に見えますが、少し気になる点が2カ所あります。右の骨盤が開いている点と膝が完全に伸びきって、つっかえ棒のような形になっている点です。この状態で首を持ち上げることで、身体のバランスを安定させようとする選手には首や肩の筋肉に凝りの症状を抱えているケースが多く見られます。

 (3)タイのポルナノン・ファトラム選手です。私が完璧な「T」だと思うのは彼女です。膝にも適度なゆとりがあって身体のどこにも力みが感じられません。彼女は身体も比較的小さく、運動能力も李晶恩選手のように高くはないのですが、身体のコントロール能力は抜群です。世界最高峰の米ツアーで長く活躍できている理由はこの高いコントロール能力にあるのではと思っています。

 リディア・コ選手、李晶恩選手についてはマイナス面も挙げましたが、さすが世界のトッププロ。どれも素晴らしい「T」です。身体の硬い男性には高いハードルかもしれまんが、彼女たちが実践している「T」の形を10秒キープできるようになれば、あなたも基礎種目「T」のマスターです。

 ◆斎藤 大介(さいとう・だいすけ)柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の3つの国家資格を持つ。男子ゴルフの片山晋呉にトレーナーとして帯同し、ゴルフに目覚める。14年から海外で研さんを積んで独立。16年から米女子ツアーに拠点を移し、リディア・コ、李晶恩イジョンウンら海外メジャー優勝者のトレーニングを手掛ける。19年11月から渋野日向子を担当。自身のインスタグラム(golf_fit_japan)でも渋野らとのエクササイズ動画を公開。ジュニア向けの育成メニュー作成やオンライン相談も開始。インスタのプロフィルから斎藤トレーナー本人に問い合わせも可能。

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