内村航平「ほんのちょっとの支えになれるよう」全日本の鉄棒で好演技誓う

2020年12月10日 12:51

体操

内村航平「ほんのちょっとの支えになれるよう」全日本の鉄棒で好演技誓う
<第74回全日本体操個人総合・種目別選手権>9日の練習日に鉄棒を練習する内村(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 体操男子の内村航平(リンガーハット)が10日、個人総合と種目別の日本一を決める全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)の予選を11日に控え、オンラインで取材に応じた。
 種目別の鉄棒に絞って来夏の東京五輪を目指す内村にとって、スペシャリストとして初めて臨む全日本選手権。個人総合にエントリーしているが、スタート種目が鉄棒になったため、他の種目は演技しない。ただ、演技前の最終調整では鉄棒以外の種目の器具も触り、個人総合仕様の仕上げを図る。「鉄棒だけだと鉄棒の筋肉しか反応しない。床、跳馬、あん馬もやった方が全体的に刺激が入って、鉄棒も動かしやすくなる。体操は究極の全身運動。何をやるにしても全身に刺激を入れた方がいい」と意図を明かした。

 9月の全日本シニア選手権、11月の国際大会でH難度の「ブレトシュナイダー」をつかんだが、納得の出来ではなかったという。「実戦でのブレトシュナイダーの精度を高めたい。そこに絞ってやっている」と闘志を高めた。

 国際大会では新型コロナウイルスの影響で開催への機運が高まらない来夏の東京五輪に向けて、熱いメッセージを発信した。「僕たちは競技をやることしかできないし、世の中を変えること、そんな力は持っていない。競技をすることでちょっとでも元気になってくれれば。ほんのちょっとの支えになれるような演技だったり、存在でいたい。やっぱり演技ありき。誰が見てもいい演技ができないと、発信しても届かない。まずは自分のやるべきことをやる」と話していた。

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