道下美里、年内2度目の世界新! 4年連続5回目の優勝 東京パラへ弾み
2020年12月21日 05:30
マラソン
2月に自ら世界記録を更新後に緊急事態宣言が発令。外で走れなくなった分、自宅で筋トレ、踏み台昇降、エアロバイクなど地道に体を鍛えた。筋トレは練習仲間にも見てもらい、正しいフォームでできているかをチェック。トレーニング効果がアップし、「1年前に比べて上半身にも筋肉がついて、全身を使って走れる」実感をつかんだ。外で走れるようになってからは「楽しくて」10、11月には月間800キロ以上を走行。新記録を確信して約10カ月ぶりの42・195キロに臨んでいた。
代表に内定している東京パラリンピック前では最後のフルマラソンの予定だった。2月に続く2大会連続世界新で「いい弾みになった」と話す一方、「日本の選手もスピードを上げてきたし、中距離で一度も勝てなかったロシアの選手も3時間3分で走っている。金メダルを獲るにはもう少し強くならないと」と指摘。金メダル確信へ向け、さらにレースに出る可能性も示唆した。
◆道下 美里(みちした・みさと)1977年(昭52)1月19日生まれ、山口県下関市出身の43歳。小4で膠様(こうよう)滴状角膜ジストロフィーを患い、中2で右目の視力を失う。のちに左目も発症し、視力は0.01以下。26歳で陸上を始め、31歳でマラソン転向。16年リオデジャネイロパラリンピック銀メダル。今年2月の世界新でスポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2020」グランプリ受賞。1メートル44、36キロ。
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