×

朝乃山 白鵬から怒声「力を抜くな」 三番稽古で圧倒されるも「前に出る相撲を忘れずに」

2020年12月21日 16:46

相撲

朝乃山 白鵬から怒声「力を抜くな」 三番稽古で圧倒されるも「前に出る相撲を忘れずに」
朝乃山(手前)に上手投げを放つ白鵬(代表撮影) Photo By 代表撮影
 大相撲の合同稽古4日目が21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で初のカド番となる大関・朝乃山(26=高砂部屋)が横綱・白鵬(35=宮城野部屋)に指名されて三番稽古を行った。
 「こういうコロナの時期で、こうやって合同稽古が前回同様開催されて、今日は横綱から指名をいただいたので、一生懸命ぶつかっていきました」。勝負にこだわらず前に出ることを意識したが、得意の右四つになっても白鵬の自力が勝り、土俵際で逆転の投げを食らう場面もあった。計20番取って3勝17敗。7番目の相撲で土俵の外に吹っ飛ばされると「力を抜くな」と怒声を浴びせられた。

 朝乃山によると、白鵬と稽古を行うのは昨年名古屋場所の前に愛知県豊田市の宮城野部屋宿舎に出稽古に行った時以来。前回は平幕優勝を飾った直後で、本場所で対戦したことのなかった白鵬の張り手を食らって脳振とうを起こし、11番取り終えたところで稽古が終わった。この日も圧倒される形となり「いい出足が出れば自分の相撲を取れるんですけど、土俵際でまわしを取られちゃうと自分の力は出ないと思います。いかに横綱の形にならせないようにするかだと思います」と課題を口にした。

 その一方で、17番目の相撲では右四つではなく、左を差して一気に出て寄り切った。「体が反応したというか、自分が一生懸命取っている側なので、思い切っていけばああいう形になると思う。その相撲を忘れないようにしたい」とイメージを頭に焼き付けた。

 本場所では平幕、小結、関脇でそれぞれ1回ずつ対戦して全敗。横綱を目指す上では越えなければならない存在だ。「大横綱ですから。とりあえず1回勝たないと本場所の自信にもつながらないと思いますし。1回勝てば自信にもなりますし、自分の右四つの型も自信が湧いてくると思います」と打倒白鵬への思いを強くした。

 3日目まで参加していた大関・貴景勝、幕内・逸ノ城、炎鵬ら5人が欠席したため、この日の関取の参加者は7人だけ。白鵬との三番稽古の前には、小結・高安、平幕の霧馬山、阿武咲、北勝富士と申し合いを行い、14番で8勝6敗だった。白鵬との三番稽古を含めると番数は34番に上った。「量は分からないですけど、投げられても投げられても、前に出る相撲が自分の相撲だと思う。前に出る相撲を忘れないようにしたい」と稽古場での意識を再確認していた。

おすすめテーマ

2020年12月21日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム