×

北九州市立、初の4位に笑顔 1区酒井が区間賞の快走「自分のペースでレースができた」

2020年12月21日 05:30

駅伝

北九州市立、初の4位に笑顔 1区酒井が区間賞の快走「自分のペースでレースができた」
<全国高校駅伝 女子>4位でゴールする北九州市立・野田(撮影・成瀬 徹)   Photo By スポニチ
 【第32回全国高校女子駅伝 ( 2020年12月20日    京都市・たけびしスタジアム京都発着 21.0975キロ )】 女子は2年ぶり出場の北九州市立(福岡)が、笑顔のたすきリレーで学校史上ベストの4位に躍った。
 1区で酒井美玖(3年)が区間1位の好走でトップに立つと、3区まで首位を守ってレースをリード。酒井は「区間賞を目標に走った。後は1、2年生なので自分が飛び出ないとチームも上位にいけない」と快走。感染防止のためアウト・イン2段階発走の号砲直後に前方に出ると競技場のゲートを出る時点で早くも後続を引き離した。

 福岡県八女市の福島中3年まで野球部に所属した。「三塁手で打順は1番」と女子ながら中心選手だった。だが長距離走が得意で再三、駅伝の助っ人で活躍。「区間賞を獲るのが楽しくて」と高校で転向した。先行逃げ切りは失敗から学んだ。

 10月、広島で行われた全国高校陸上女子3000メートル。酒井はスタートで出遅れ800メートル地点の密集で転倒した。「スタートの勢いにのまれた。それからはすぐ飛び出すようにした」と特訓。1区を走った11月の福岡県大会では前年の都大路3位の筑紫女学園に31秒65の差をつけ区間賞をマーク。6年ぶり県大会制覇のけん引車となった。

 この日もスタートからグイグイと差を広げ「自分のペースでレースができた」と後続に22秒差。満面の笑みでたすきを渡した。酒井の頑張りに応え下級生も好走。過去最高だった2010年の5位を上回った。

 「トラックで飛び出す練習はしてきたが勇気がいったと思う。酒井のリードはチームにとって大きかった」と荻原知紀監督は主将も兼ねる酒井の奮闘を称えた。卒業後は実業団デンソーでレースを続ける酒井は「将来は女子マラソンでオリンピック代表になりたい」と夢を広げた。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2020年12月21日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム