羽生結弦 舞い戻ったSP首位発進 「明るい話題になったら」4季ぶりロック調で唯一100点超え
2020年12月26日 05:30
フィギュアスケート
![羽生結弦 舞い戻ったSP首位発進 「明るい話題になったら」4季ぶりロック調で唯一100点超え](/sports/news/2020/12/26/jpeg/20201226s00079000081000p_view.jpg)
「(コロナ感染予防で)歓声が聞こえないのは残念。でも、テレビやネットで見てくださっている方々は、たぶん、凄い声を上げて応援してくださったんだろうなと感じていた。楽しみながらやらせていただいた」
こだわりのプログラムがベールを脱いだ。両腕を組んだ姿勢から羽生の“ライブ”が幕を開けた。冒頭の4回転サルコーを決めた直後に会場から手拍子。4―3回転の連続トーループを鮮やかに決め、後半のトリプルアクセル(3回転半)を着地後は左足を大きく振り上げた。連続ステップに入る直前には拍手をあおるしぐさを見せ、ステップ中にはジャンプしながら右足でキック。演技時間は2分50秒。最後に両膝を突き、両手を広げると観客は総立ちになった。
コロナ禍だからこその挑戦だった。当初は振付師のジェフリー・バトル氏とピアノ曲を模索。だが、世の中に目を向けると、暗いニュースばかりだった。「こんなつらい中でも、自分のスケートを見てくださっている。ちょっとでも明るいような話題になったら」。曲名の直訳が「楽しませてやるぜ」という名曲を選択した。音の取り方や手の振り方、動きの強弱など「ほとんど自分のアレンジが入っている」。演技を見る人たちの心に訴えかけるため試行錯誤を重ねてきた。
コーチ不在の中で雌伏の時を過ごし、気づけば、シニア転向後最長ブランクの320日ぶりの実戦だった。空白の間も「スケートに集中できる環境」と前を向き、スケーティングや好不調の波の見極め方を分析した。自らと対話し続けながら積み重ねた努力が、しっかり形となった。
SP首位で迎える26日のフリーも新曲の大河ドラマ「天と地と」を演じる。「しっかりとまた明日もまとまった演技をしたい」。コロナ禍で結ばれた新たな名曲たちと、5年ぶりの頂に立つ。
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