【松岡修造の目】大坂なおみは「最高に近い出来」 質の高いプレー続けば止められる選手いない

2021年02月09日 05:45

テニス

【松岡修造の目】大坂なおみは「最高に近い出来」 質の高いプレー続けば止められる選手いない
1回戦を突破した大坂(AP) Photo By AP
 【テニス全豪オープン第1日   女子シングルス1回戦 ( 2021年2月8日    メルボルン )】 大坂選手は素晴らしいスタートを切った。テニスの内容、動きのシャープさなど最高に近い出来。相手もうまかったが、振り回されてもフォア、バックハンドともにショットを打つ時のバランスが崩れなかった。リターンが安定していたのは年末からの練習がしっかりできている証拠。相手とのリズムが合わないとミスにつながる難しいショットなだけに、トレーニングの成果が出ていたと思う。
 より強い相手との対戦ではサービスエース(この試合は2本)がもっと必要になるが、1回戦のような質の高いプレーが続けば、止められる選手はいないだろう。

 ただ今回はコロナ下のニューノーマルな大会で何が起こるか分からない。関係者に陽性者が出れば中断する可能性もあり、不測の事態に対応できる選手が勝ち上がってくるとみている。なおみさんは全米オープンで黒人差別に対するメッセージを発信したが、今回もコロナ下ならではの発言があるのではないかと注目している。(日本テニス協会強化副本部長)

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