【コメント全文】トヨタ社長、森会長女性蔑視発言は「誠に遺憾」 五輪・パラの最高位スポンサー

2021年02月10日 18:58

五輪

【コメント全文】トヨタ社長、森会長女性蔑視発言は「誠に遺憾」 五輪・パラの最高位スポンサー
豊田章男社長 Photo By スポニチ
 トヨタ自動車は10日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言に対し「トヨタが大切にしてきた価値観と異なり、誠に遺憾だ」との豊田章男社長(64)のコメントを発表した。トヨタは五輪・パラリンピックの最高位スポンサー。
 トヨタの決算会見に出席した長田准執行役員が代読。コメント発表について「本件については社内でも議論を重ねてまいりました。その上で私たちはトヨタが何を大切にしているか、世界をどのように見ているのかを世の中の皆様に正しくご理解いただくためには、ここで沈黙をしてはいけないと判断して、今回社長の豊田のコメントを出させていただいた」と説明した。

 豊田章男社長のコメントは以下の通り。

 トヨタは日本に生まれ、世界で多くの方々に支えられ成長してきたグローバル企業でございます。私たちは大変お世話になっている街の人々に笑顔になっていただける街1番の会社を目指して世界各国で企業活動を行っております。

 そしてホームタウン、ホームカントリーと同じように私たち人類の故郷である地球というホームプラネットを大切にしたいと考え、SDGsの目標実現を目指して日々努力を続けております。

 これはスポーツを通じた平和で差別のない社会、人々が参加できるオリンピック・パラリンピックの精神そのものでございます。その精神に共感して私たちはオリンピック・パラリンピックのスポンサーになることにいたしました。

 しかし、今回の大会組織委員会リーダーのご発言は、私たちトヨタが大切にしてきた価値観とは異なっており、誠に遺憾でございます。

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