空手連盟の笹川会長が組織委に親書提出「立候補制を導入してほしい」密室人事に“一石”

2021年02月16日 17:16

五輪

空手連盟の笹川会長が組織委に親書提出「立候補制を導入してほしい」密室人事に“一石”
全日本空手道連盟の笹川堯会長 Photo By スポニチ
 全日本空手道連盟の笹川堯(たかし)会長(85)が16日、都内で会見を開き、東京五輪・パラリンピック組織委員会の御手洗冨士夫名誉会長、武藤敏郎事務総長宛てに親書を提出したことを明らかにした。15日に職員が提出し、16日午前に受理された連絡があったという。
 親書の内容は組織委会長の後任を立候補制で行う提案という。笹川会長は「今回は日本中、世界の皆さんが注視をしている。透明性を持って選挙に臨んでいただきたい。年齢や性別で差別のないようにやってもらいたい」とした上で「立候補制度を導入して、我こそは、という人が出ていただいて、公開討論をするようにしたらどうか。そして、評議委員会、理事会で最終的に選任する定めに沿って解決するのが良いのではないか」と主張した。

 立候補者の条件としては「組織をまとめられる人、組織を動かした経験がないと素晴らしい競技者でも無理。東京都と組織委がうまくいっていた話を聞いていない。組織委と都をうまくコントロールできるか」と強調。「年齢、性別関係なく優秀な人は優秀ですよ」と幅広く人材を求めことを提案し「平和的に選び出す方法はそれしかない。開かれて、広い人材の中でこういう形で選ばれたんですよというのが大切」と透明性を持たせることを求めた。立候補制となった場合の自身の出馬は否定した上で「10分後には変わっているかもしれない」と含みをもたせた。

 この日には候補者検討委員会が行われるが、「立候補制を導入してほしい。密室になれば力が強い人が右と言えば、みんな日本人は“はい”と言っちゃう。(検討委メンバーは)女性と男性が半分ずつと言っても、発言の比率がどうかといえば違う答えが出てくるかと思う」と密室人事を指摘した。国民的行事の開催に批判が集中している現状については「これ以上、叩かれるとさびしい」と本音をのぞかせていた。

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