全柔連、コンプライアンス講習会実施 山下泰裕会長はパワハラ問題を謝罪

2021年03月10日 16:43

柔道

全柔連、コンプライアンス講習会実施 山下泰裕会長はパワハラ問題を謝罪
全日本柔道連盟の山下泰裕会長 Photo By スポニチ
 全日本柔道連盟(全柔連)は10日、職員向けのコンプライアンス講習会をオンラインで実施した。冒頭では山下泰裕会長が、事務局内で起こったパワーハラスメント問題について、あらためて経緯を説明。自身が日本オリンピック委員会(JOC)の会長も兼務していることから「精力を注げなかった」などと謝罪したという。
 全柔連のパワハラ問題は2月に報道によって表面化。発端となったのは、昨春に全柔連事務局内で発生した新型コロナウイルスの集団感染の原因を調べるために発足した、調査委員会による聞き取り調査だった。この中で複数の職員から前事務局長による罵倒や業務時間外の労働強要などの申告があり、コンプライアンス委員会が改めて調査を開始。昨年11月下旬、パワハラを認定する報告書が山下泰裕会長らに提出されたが、事案を公表しなかった。

 この日、職員からは「事務局員が(パワハラ問題を)報道を通じて知ることはなんとかしてくれ」などと発言があったという。取材に応じた中里壮也専務理事は、再発防止に努めるとしたうえで「(山下会長が)『今後注意します』と話した」と伝えた。また、これまでは事務局長が窓口だった内部通報制度を外部弁護士に変更し、加害者の弁明機会が設けられない場合の代替案も検討中。コンプライアンス講習会については「少なくとも年に1回は実施する。引き続きやっていく」とした。

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