照ノ富士 サポーターの面積が綱獲りへのバロメーター 状態まだ“6”

2021年03月31日 07:30

相撲

照ノ富士 サポーターの面積が綱獲りへのバロメーター 状態まだ“6”
綱獲りへサポーターの面積がバロメーターになりそうな照ノ富士 Photo By スポニチ
 【大関復帰 いざ綱へ 照ノ道(上) 】 大ケガを克服し序二段から史上最大のカムバックで大関復帰を確実としている照ノ富士。その要因を担当トレーナーや親方衆らの証言を交え2回にわたって分析し、不死鳥力士の成長と綱獲りへの課題に迫る。
 4場所連続全休から一昨年3月場所、序二段で復帰し、再入幕した昨年7月場所からは所要5場所で大関に復帰する。大関昇進には三役での連続3場所の好成績が求められる上、コロナ禍で5月場所は中止となっており、いかに猛スピードで番付を駆け上がったかがうかがえる。

 伊勢ケ浜部屋のトレーナー、篠原毅郁(たけふみ)氏がまず挙げる特長は握力だ。「右は100キロ。1枚まわしでも“取れば勝ち”と、稽古する部屋のみんなが言ってます」。さらに「筋肉のつくスピードが3倍早い。スーパーマンみたい」とも分析し、筋肉を痛めても回復が早く、短期間で仕上がることに関しては想像を超えているとした。「普通じゃ考えられない。僕が見た中では最強です」。サッカーやゴルフ、ラグビー、アメフトなど約2000人のアスリートを見た経験を持つ人物としても驚異だったという。

 土俵では現在、両膝に大きなサポーターを装着する。序二段陥落の一因となった故障の影響で「全盛期を10とするなら序二段の頃が1、今は6くらい」と分析する。177キロの体重もあり、筋肉で“武装”する以外に対策はないのが現状。ただ、6の状態でも2度優勝した事実は、7から8、9と状態が上がったときの期待を抱かせる。

 「アスリートですから本来、サポーターはつけたくないもの。だからまだ怖さがあると思う。8、9になれば外してもいいはずです」。その時期はいつか?そして、どこまで強くなるのか――。小さくなるサポーターの面積が綱獲りへのバロメーターになるかもしれない。(特別取材班)

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