バッハ会長 五輪開催「日本国民の粘り強さで乗り越えられる」

2021年04月28日 19:43

五輪

バッハ会長 五輪開催「日本国民の粘り強さで乗り越えられる」
IOCのバッハ会長(AP) Photo By AP
 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は28日、政府、東京都、大会組織委員会、国際パラリンピック委員会(IPC)との5者協議の冒頭あいさつで、「最優先課題は万人の健康と安全。まずは日本国民の安全を守ること。リスクを最小化し、日本とともに歩み、五輪を成功裏に安全に開催したい」と述べた。
 大会開幕まで3カ月を切った中、東京都などに緊急事態宣言が発令される状況にも「日本が勤勉に国民を守ろうとしていることを称賛したい。日本国民と世界中の五輪コミュニティは連帯感を持っている」と理解を示し、「粘り強さ、逆境にあってへこたれない精神を日本国民は示しています。逆境を乗り越えてきたことは歴史を通して証明されている。五輪も厳しい状況でも乗り越えることが可能になってくる」と今夏の開催に期待した。

 5者協議では国内観客数の上限が議論される方向で、コロナ対策をまとめた選手向けの「プレーブック(規則集)」第2版も公表する。バッハ会長はプレーブックについて「科学的、医療的な専門知識を活用している。昨年、行われたスポーツ大会がベースになっている。こういった経験に基づいて、340以上のワールドカップ、世界選手権などが行われ、4万1000人以上のアスリートが参加してスポーツ大会が行われた。措置を講ずることで国際大会を安全に行うことができた」と信頼を寄せ、「大会参加者のためだけではない。まずは日本国民の安全を守ること。リスクを最小化し、日本国民には安心していただけると思っています。状況が変化した時は、今よりもっと厳しい措置を取る用意がある」と強調した。

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