バレー久光・座安琴希が引退会見 日本代表の重圧語る「痛くても投げ捨ててでも、強くなきゃいけない」

2021年04月29日 21:26

バレーボール

バレー久光・座安琴希が引退会見 日本代表の重圧語る「痛くても投げ捨ててでも、強くなきゃいけない」
引退セレモニーであいさつする久光の座安(提供:SAGA久光スプリングス株式会社) Photo By 提供写真
 今季限りで現役を引退するバレーボールVリーグ女子・久光のリベロ、座安琴希(31)が29日、引退会見に臨み、「実感がないけど、この日が来てしまったなっていう感覚」と率直な思いを打ち明けた。
 波瀾万丈のバレーボール人生だった。2009、14、18年と3度の手術を経験。苦しみながらも、ひたすらバレーと向き合った。現役時代の思い出も、チームの優勝や個人タイトルを挙げるのではなく、日々の練習だった。「やっぱり、どんな時も苦しい練習を耐えてきたからこそ(優勝やタイトル獲得が)うれしかった」。積み上げてきた努力こそが、座安にとってのバレー人生だった。

 16年リオ五輪では日本代表入り。日の丸を背負う重みを、こう表現する。「忍耐力もいるし、痛くても投げ捨ててでも、強くなきゃいけない」。現在、久光からは長岡望悠(29)、石井優希(29)が登録メンバーとして選出されており、5月1日の東京五輪テスト大会として中国と戦う。座安は「彼女たち自身が努力家で献身的にチームにサポートしていると思う。頑張れ、やり抜いて帰っておいで」とエールを送った。

 引退後については未定だが、まずは戦い抜いた体の治療を優先する。そのうえで、バレーボール界への貢献を誓った。「バレーボールが自分自身そのもの。生活の一部で、空気吸うのと一緒くらいバレーボールをしているのが当たり前だった。新しい日常を自分で切り開いて歩んでいくことでバレーボールに恩返しできたらいいな」。座安は新たな思いを胸に笑顔でコートに別れを告げた。

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