BMXフリースタイル、テスト大会が雨天中止 予選で順位決定「モデルケースになった」

2021年05月17日 18:07

五輪

BMXフリースタイル、テスト大会が雨天中止 予選で順位決定「モデルケースになった」
<BMXフリースタイルテストイベント>大会関係者による懸命の排水作業が行われたが決勝はキャンセルとなった(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 自転車BMXフリースタイル・パークの東京五輪テスト大会が17日、本番会場の「有明アーバンスポーツパーク」のこけら落としとして開催された。午前に予選相当のシーディングランを消化したが、午後に行われる予定だった決勝は雨天中止となった。このため、シーディングランで順位を決める規定を適用し、男子は溝垣丈司、女子は深尾梨奈が優勝した。
 終了後に取材に応じた組織委の森泰夫・大会運営局次長は「雨に弱い競技。転倒含め競技続行が難しくなる。競技回復のプロセスのチェックが、図らずできた」と語った。本番でも悪天候により決勝が中止となった場合は、シーディングランで順位決定。シーディングランを完了できない場合は、予備日に競技を行うことになる。森運営局次長は「モデルケースになった」とテスト大会の意義を語った。

 今大会は五輪会場の初お披露目となった。北側を除く3方向に観客席を備え、コンパクトな作りながらバリエーション豊富な技を繰り出すことが可能になっている。参加者で最年長36歳の大西勘弥は「パークも乗りやすい設計で、ここまで周りに観客席がある会場は初めて」と話し、溝垣丈司も「楽しかった。いろんな組み合わせのライディングができる」と語った。

 臨海部に位置する欠点は風向きも予測できない強風で、技の変更を余儀なくされる選手もいた。大西は「風にあおられるとクラッシュにつながる」と語る。観客席の鉄筋部分の一部を覆うなどして、風を防ぐことも検討しているという。また、移動式の電光掲示板を使い、隣接するスケートボード会場と共用となる。今大会は有観客を想定してMCを起用したが、無観客開催の場合について森運営局次長は「どういう形がいいのか協議を詰める」とした。

 BMXフリースタイルは男女9人ずつ計18選手の出場のため、規模は大きくない。新型コロナウイルス感染防止として事前にPCR検査を行った上で、選手と関係者の導線を分けたが、両者が交わる場面も見られた。森運営局次長は「人数は多くない競技。コロナ対策で集まっている形を取らないようにしたい」と話した。

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