リネールに勝った男・影浦、日本勢12大会ぶり100キロ超級V!パリ五輪へ重量級新時代の主役名乗り
2021年06月14日 05:30
柔道
昨年2月のグランドスラム(GS)パリ大会3回戦でリネールを破ったが、同大会は準優勝止まり。東京五輪代表は逃した。コロナ下で一時はモチベーションが大幅に低下したが、同年元日に結婚したねね夫人から奮起を促され、改心。照準を24年パリ五輪に定め、「凄く調子が悪かった」という中で「絶対獲らないといけない」タイトルを獲得した。
男子最重量級にあって1メートル79の身長は小柄な部類だが、オーソドックスとは逆の左組み手から繰り出す担ぎ技を武器に、国内トップクラスに成長。身長1メートル70で、同じ愛媛県出身の棟田氏と柔道スタイルも似ているが、同氏がかなえられなかった五輪出場へ「背負い投げばかりに偏るので、もっと技の幅を広げて隙のない選手になりたい」と課題を挙げた。
「重量級の再建」を掲げて12年ロンドン五輪後に就任し、東京五輪後の退任が決まっている井上監督にとっても、初の100キロ超級の世界タイトル獲得となった。「監督に金メダルを掛けられたことは本当にうれしく誇らしい」と影浦。“世界一”の称号が本物であることを証明するための闘いが始まった。
◆影浦 心(かげうら・こころ)1995年(平7)12月6日生まれ、松山市出身の25歳。小4時に松前柔道会で競技開始。松山西中3年で全国中学大会90キロ超級5位。新田高から東海大に進学し、大学3年時にアジア選手権優勝。17年2月のグランプリ・デュッセルドルフ大会で国際ツアー初優勝。18年パリでグランドスラム初制覇。日本中央競馬会所属。1メートル79、120キロ。左組み。得意技は背負い投げ。
≪男女最重量級同時金メダルは初≫日本勢は個人戦の男女各7階級で男子2個、女子3個と合計5個の金メダルを獲得した。メダル総数では男子が3個、女子は63キロ級以外の8個。また、男子100キロ超級の影浦、女子78キロ超級の朝比奈が優勝し、世界選手権が男女同時開催された1987年以降、日本の男女最重量級(無差別級は除く)の同時金メダルは初。
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