ジョコビッチが「記録的」な優勝 全仏2度目の優勝でさらなる快挙にも接近
2021年06月14日 08:42
テニス
「精神的にも肉体的にも簡単にはいかなかった。でもこの48時間に起こった出来事は自分の残りの人生の中で絶対に忘れることはできない」
11日の準決勝ではこの大会で14回目の優勝を狙った“クレーコートの帝王”、ラファエル・ナダル(35=スペイン)を4時間を超える熱戦の末に3―1で撃破。ライバルを倒したあと、決勝ではギリシャの若手に苦しみながらも粘り腰を見せて試合をひっくり返し、それが“消去不能”の記憶となった。
今大会ではロレンツォ・ムセッティ(19=イタリア)と対戦した4回戦でも2セットを先取されたあと逆転勝ち。AP通信によれば、ジョコビッチが0―2から試合をひっくり返したのはこの日のチチパス戦を含めて35回目だが、このうち32回が4大大会でのもので、大舞台での驚異的な粘り強さが際立っている。
これで4大大会では通算19勝目で、ナダルとロジャー・フェデラー(39=スイス)が保持している歴代最多優勝回数(20)にあと1勝。ただし全豪、全仏、全米、ウインブルドンですべて2勝以上したのはロッド・レーバー(82=通算6勝)とロイ・エマーソン(84=通算12勝)のオーストラリア勢だけで、ジョコビッチはナダルもフェデラーも成し遂げていなかった史上3人目の「全大会2勝以上」という偉業を達成したことになる。
今季はすでに全豪も制しており、1938年のドン・バッジ(米国=2000年に85歳で死去)と1962年と69年のレーバー以来となる史上3人目(4回目)の「年間グランドスラム」の達成に向けても“中間点”を折り返した。
「ローランギャロスであと1勝か2勝はしたい」といって会場を去っていったジョコビッチ。偉業に突き進む舞台は、今月28日に幕を開けるウィンブルドンへと移っていく。
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