高橋尚子さん 人生を変えた“恩師の助言”、実は…「小出監督ならさすがに取らないと…」

2021年06月17日 20:17

マラソン

高橋尚子さん 人生を変えた“恩師の助言”、実は…「小出監督ならさすがに取らないと…」
シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん Photo By スポニチ
 シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(49)が15日放送のNHK「サンドのお風呂いただきます」(水曜後8・15)に出演。“運命の”小出義雄監督(2019年4月死去、享年80)との出会いは高校時代の恩師からの助言がきっかけだったと明かした。
 高橋さんは両親が小学校教師で、大学卒業後は自分も教師を目指すはずだった。ところが大学卒業前に実業団8社からオファーを受け、教師になるか陸上を続けるか迷った末に決断。「高校の恩師というかお世話になった先生にもうあと少し陸上を続けたいから実業団に進みますって報告のように電話をしたんです。そしたら、いきなり電話口で2年、3年陸上をただ続けたいぐらいの軽い気持ちだったら辞めてしまえと怒られました」と当時を振り返り、さらに「(先生から)例えば日本一の小出監督のチームに行くとか…と言われ、オファーを受けた8社のなかに監督のチームは入ってなかったですし、私はムリムリムリと言って切ったんですよ」と一時はあきらめかけたという。

 それでも「なんかすごい気になって、これ私はこのまま行ってしまっていいのかなと思って8社全部にお断りの電話を入れた。小出監督のところを断られても8社あるからいいかって思ってしまうと甘えが出るんで全部断ち切った」と強い意志で陸上を続ける選択をした。小出監督からは「最初会った時、うちね大学生は取らないからごめんね」と言われ、高橋さんは「お願いですから合宿だけ参加させてもらえませんか?実費で行くのでとお願いしたら、いいよって言ってくれたんです」と経緯を説明。

 北海道での合宿後に小出監督から「やる気があるな。うちは最初に言ったように大学生は取らない。だから正社員でなく給料安いけど契約(社員)で来るかい?」と言われ、高橋さんは「行きます行きます」と即答。「初めてその時、閉ざされた扉をこじ開けたみたいに感じました」と“人生のターニングポイント”を振り返った。

 当時小出監督は92年バルセロナ五輪銀メダルを取った有村裕子さんを育てた名監督として有名だった。高橋さんは「後で(高校の先生に)聞いたんです。あの言葉で人生変わりましたって。そしたら先生は小出監督ならさすがに取らないと思って、陸上の道をあきらめると思ったから言ったんだって言われました」と恩師にとっても予想外の出来事だったことを明かした。

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