錦織 苦しんで初戦突破、1カ月ぶり実戦 腰痛残りショットの切れ欠く

2021年10月09日 05:30

テニス

錦織 苦しんで初戦突破、1カ月ぶり実戦 腰痛残りショットの切れ欠く
初戦を突破した錦織(AP) Photo By AP
 【テニス BNPパリバ・オープン ( 2021年10月7日    米カリフォルニア州インディアンウェルズ )】 男子シングルス1回戦で世界ランキング53位の錦織圭(日清食品)がジョアン・ソウザ(ポルトガル)に6―7、6―3、6―2で逆転勝ちした。ダニエル太郎(エイブル)はフィリプ・コールシュライバー(ドイツ)に6―2、6―4で快勝し、2回戦に進んだ。女子はシングルス1回戦で日比野菜緒(ブラス)がザリナ・ディアス(カザフスタン)にストレート負け。ダブルスの青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組は2回戦に進んだ。
 先週の大会を腰痛で欠場し、全米オープン以来約1カ月ぶりとなった実戦で、錦織が苦しんだ。ショットの切れを欠き、世界ランキング182位の格下に逆転勝ち。「初戦はいつも難しさがある」と振り返った。

 痛めた腰は万全ではなく、「昨日くらいにましになってきた。ほぼ練習はしていなかった」と明かす。凡ミスが目立った第1セットを落とし、第2セットも先にブレークを許したが、積極的なネットプレーで流れを取り戻した。「最終セットで戻ってきた」と尻上がりに感覚をつかんだ。

 打球のスピードが出にくいコートの特性も苦戦の要因で「体重を思い切り乗せて打たないとウイナーが取りづらい」と今後の修正点も挙げた。

 2回戦は格上の世界22位・エバンズ(英国)との対戦となるが、通算成績は3勝1敗と勝ち越している。錦織は「そんなに嫌いな選手でもない。チャンスはあると思う」と意気込んだ。

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