渋野 4人PO制し1年11カ月ぶり涙の優勝!スイング改造に悩み…「こんなに早く勝てるとは」
2021年10月11日 05:30
ゴルフ
「正直こんなに早く勝てるとは思っていなかったのでちょっと不思議な気持ち。でも、凄くうれしいです」
2打差を追って出ると、一時は4打差まで引き離された。でも、諦めない。16番のチップインバーディーで1打差に迫ると、最終18番パー5で95ヤードの第3打を52度で寄せて追いついた。18番でのプレーオフ1ホール目。88ヤードの3打目を54度で10センチに寄せてお先バーディー。2ホール目で今度は108ヤードを46度でチャンスにつけ、勝負を決めた。
19年に全英制覇など年間5勝。だが、そこから勝てなかった。昨年12月の全米女子オープンでは、首位で最終日を迎えながら4位。米ツアーで戦うには、「今の自分じゃダメだ」とスイング改造を決意した。再現性の高い新スイングと同時に、ウエッジを4本体制にして100ヤード以内を強化。新しい取り組みに対する批判も耳に入ったが「“あーじゃこーじゃ”言うとった人を見返す」と歯を食いしばった。この日18番での3バーディーは、2年間でウエッジ7本の溝をつぶした練習の成果だ。
米国に滞在していた4月。プロで初めて所属したRSK山陽放送社長の桑田茂氏が68歳で亡くなった。「高校時代から応援してくれたのに、なんで自分はこんなに情けないんだろう」と悔いた。この日、同社のキャラクターのヘッドカバーを装着し「自分は一人じゃない」と戦った。恩人にささげる勝利でもある。
長い道のりを経てつかんだ優勝。「間違っていなかったから優勝できた。今やっていることを続ければ、2年前の自分より強くなれるんじゃないかな」。そう語る渋野の表情は、自信に満ちていた。
おすすめテーマ
2021年10月11日のニュース
特集
スポーツのランキング
-
渋野 有言実行!「プレゼントは優勝よろしくね」田谷マネジャー誕生日に歓喜の復活
-
服部道子氏 渋野の勝因は高まったスイング完成度、終盤戦での活躍が楽しみ
-
女子高生アマ・佐藤心結 大健闘、プレーオフで涙も「やりきった感がある」
-
萌寧 Vの渋野を祝福「おかえり!」、自身は連覇ならず「かみ合わなかった」
-
木村 5差猛追もPO敗退「勝ちたかった。凄く残念」 それでも今年最高の2位
-
「社員プロ」杉山 ツアー初V、孝行息子だ 賞金は支えてくれた母に
-
遼 良化途上28位、週明け渡米 下部ツアー出場資格争う2次予選会へ
-
東京国際大 出雲駅伝史上初の初出場V!創部11年目で悲願初タイトル
-
池江 3冠締め!「楽しいの一言だった」女子800リレー、アンカーで大会記録
-
坂本 近畿選手権連覇も笑顔なし「ボロボロ」新フリー曲で試行錯誤中
-
ウルグアイ快勝、3大会連続決めた ラグビー23年W杯米大陸第1代表決定戦
-
日大開幕連勝 フッカー転向の井上が6トライ「うれしい。伸びしろもある」
-
金メダリストは切り替えも早い トヨタ自動車・後藤が前日被弾の「リベンジ」1回無失点
-
シオノギ製薬・千葉「魔の一球」に沈んでも、胸を張る快投「悔しいけれど、後悔はないです」
-
錦織 2回戦で逆転負け、ダニエルも敗れる BNPパリバ・オープン
-
男子は相沢初優勝、最年少が栄冠 女子は沢田2大会ぶり3度目V
-
笹生 寒さに負けず2位浮上、ショット自賛も「優勝は意識しない」
-
松山 伸ばせず63位後退、シェンクが首位