坂本花織が4位「安定感」で北京勝負「フリーでジャンプ全部はまった」
2021年10月26日 05:30
フィギュアスケート
「フリーでジャンプが全部はまった。こっちに来てからちょっとずつコツをつかんできていて、それができてホッとしている」
青の衣装に身を包み、冒頭のダブルアクセル(2回転半)から全てのジャンプで着氷。3回転ルッツでは踏み切り違反があったが、大きなミスなく最後まで滑りきった。
今季からフリー曲として使用する海外ドキュメンタリー映画の音楽「No More Fight Left In Me/Tris」。女性の強さや尊厳などを表現することに苦しみ、最近2試合は120点台にとどまった。だが、来日した振付師のブノワ・リショー氏の指導も受け、4週連続で大会に臨んで少しずつブラッシュアップ。当然ながら疲労もあり「どこか一個ネジが取れているんじゃないかな」と苦笑いしながらも、ようやく手応えをつかんだ。
五輪出場を懸けた争い、そして4回転ジャンプを跳ぶロシア勢らとの戦いは続く。「大技に勝つには安定感が大事だと思うので。今の自分はトリプルアクセル(3回転半)以上のものがない。どれだけクオリティーの高いエレメンツをやるかが重要」。自分自身と向き合いながら、さらなる進化を追い求める。
≪混戦女子紀平が本命視≫北京五輪の出場枠は男女ともに3。12月の全日本選手権優勝者が最優先で選出され、全日本やGPファイナル成績、全日本終了時点での今季ベストスコア、世界ランクなどで残る2人を選ぶ。女子は混戦。4回転サルコーと3回転半を跳ぶ紀平が本命視されるが、負傷でスケートカナダを欠場した。坂本が続く存在で、18年平昌五輪出場の宮原や3回転半を成功している樋口と河辺、テスト大会を制した三原らが有力候補に挙がる。