安藤美姫 スポーツ界の指導について持論「信頼関係しっかりしていれば、暴力と呼ばない厳しい指導はある」
2021年11月10日 23:00
フィギュアスケート
![安藤美姫 スポーツ界の指導について持論「信頼関係しっかりしていれば、暴力と呼ばない厳しい指導はある」](/entertainment/news/2021/11/10/jpeg/20211110s00041000635000p_view.webp)
また、「最終的には、チーム競技だろうと個人競技だろうと、最後は人と人。子どもたちって、やさしくして伸びる子もいれば、それじゃあ伸びない子。逆に強く…けなすくらいのことを言って、コンチクショウ!と思うことで伸びる子もいると思うんです」とし、安藤自身は厳しい言葉を受けることで反発して「やってやる!と思って優勝したりとか」というタイプだったと明かした。
だが、安藤は海外のコーチに付くことが多く、コーチに厳しい言葉を言われても、それに対して反論できる土壌があったとし「日本と海外の文化の差があると思います。私は海外の先生だったからこそ、受け入れることができた。言われるだけでなくて、それに対して言っていたので。日本では言われて委縮する印象がある。同じ言葉でも意味合いがちがう。だから、信頼関係が大切。同じ暴言でも体罰とは見えないと思うんです」と説明した。
安藤は、自身の経験もふまえて「自分が指導していく上で、子どもたちができるとかできないではなくて、どういう風に話したらいいのか、すごく見極めるようにしている」とし、「そこから絆を深めていくと、きつく言っても食いついてきてくれる。その食いつきこそが力に代わって、世界的にとか日本でも活躍する、メンタルの強さと信頼関係というところで、日本のアスリートをいい環境で強くできるのかなって」と持論を展開。「意味のない体罰とか、コーチとか監督の感情が乱れた時に暴言を吐くとか、強く言葉を発するのは違うと思っていて、でも こちらが冷静で、選手のことを思って発する強い言葉とか、カツを入れるためにバーンとかというのは愛情として取ってくれるところがあるので、同じことをやっていても、感情とか気持ちの持ち方で違うのかな」と語った。
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