遼に求められる「一部至らない点」の説明 すっきりとした形でツアー復帰を

2021年11月10日 05:30

ゴルフ

遼に求められる「一部至らない点」の説明 すっきりとした形でツアー復帰を
石川遼 Photo By スポニチ
 【遼、謝罪“隔離中ラウンド”報道否定せず 】 【記者の目】厚生労働省が定める待機期間中のルールでは、自宅や宿泊施設で待機し他者と接触しないこと、毎日位置情報と健康状態の報告を行うことが求められる。
 石川の場合は、ラウンドしたと報じられたゴルフ場を待機場所として登録しており、健康状態の報告も毎日行っていた。違反した可能性があるとすれば「他者との接触」だ。

 関係者によると、石川は米国遠征にも同行した田中剛コーチとともにゴルフ場内のロッジで隔離生活を送っていたが、一般客やゴルフ場スタッフとは接触しないようにしていたという。しかし、コースや練習場は一般客も利用するため、他者と接触するリスクを完全に否定できない。JGTO副会長の要職にあることも踏まえ、より一層慎重に行動すべきだった。

 石川は大会出場を辞退し、JGTOと選手会の役職を辞任する意向も表明し、騒動に対する責任を取る姿勢を示した。ただ、声明にある「一部至らない点」が何を指しているのかなどクリアになっていないこともある。JGTOによる検証結果が出た後になるだろうが、説明を尽くし、疑問を解消してほしい。石川は人気が低迷する国内男子ゴルフを支えるスター選手。ファンのためにも、すっきりとした形でツアーに復帰してほしい。(ゴルフ担当・福永 稔彦)

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