稲森 史上最大逆転賞金王へ絶好 2位発進「パーパットが入りまくってくれた」
2021年12月03日 05:30
ゴルフ
11番はバンカーから寄せ切れなかったが、8メートルのパーパットをねじ込んでピンチを切り抜けた。第1打をグリーン右に外した最終18番パー3では4メートルを沈めてパーを拾った。
パットの不調が原因で過去2週連続予選落ち。今週の練習ラウンドでは、2年ほど使っているエースを握らず別のパターを試したが、エースの感触が忘れられず初日から投入。合計27パットと好結果につながった。「エースに戻した途端に忘れかけていたものを思い出した。有効期限が今日までじゃないのを祈っている」と笑った。
現在賞金ランクは5位。同1位のC・キムとは約3663万円差。逆転するには優勝(賞金の出ないアマの中島が優勝なら単独2位)が絶対条件で、かつC・キムが単独11位以下(中島がキムより上位なら単独12位以下)になる必要がある。詳細な記録が残る85年以降、最終戦優勝で逆転賞金王になったのは00年片山晋呉、17年宮里優作だけ。過去2例は賞金2位からの逆転で同5位からひっくり返せば史上最大の逆転劇となる。
稲森は「賞金王は良い意味で一回置いておいて、最終戦なので優勝できればうれしいけど、そこまでこだわりはない」と話すが、大きなチャンスが巡ってきたことは確かだ。