GPファイナル中止決定 9日開幕予定もオミクロン株の水際対策で海外選手ら入国できず
2021年12月03日 05:30
フィギュアスケート
GPファイナルは、10~11月に開催されたGPシリーズの上位スケーターが集う、シーズン前半の大舞台。日本からは男子の鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)、宇野昌磨(23=トヨタ自動車)、女子の坂本花織(21=シスメックス)、ペアの三浦璃来(19)木原龍一(29=ともに木下グループ)組が進出していた。
海外勢では女子で世界最高得点を連発しているカミラ・ワリエワ(15=ロシア)、男子で世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(22=米国)らが出場予定だったが、期待されたハイレベルな争いは実現せず。ISUは、シーズン終わりに大会を延期する可能性を模索するとしている。
GPファイナルは日本勢にとって22年北京五輪の選考にも関係があるが、中止の影響は少ない。男女のGPファイナル出場上位2人は選考対象となるとされていたが、鍵山、宇野、坂本は他の項目でも対象に。今後は、23日に競技が始まる全日本選手権(埼玉)に向けて調整を進める。鍵山は自身のツイッターに「全日本選手権に向けて頑張ります!」とつづった。
≪全日本へ海外拠点選手の対応は未定≫全日本選手権に向け、海外を拠点にする選手の帰国後の隔離や待機などについて、日本連盟の関係者は「まだ何も決まっていない」と説明した。女子の紀平、ペアの三浦・木原組はカナダ、アイスダンスの村元・高橋組は米国で調整している。サッカー女子日本代表はオランダ遠征からの帰国後、特例措置はなく2週間待機となり、WEリーグ5試合が延期となった。