「スーパーブーツ」の異名取った京産大・広瀬佳司監督就任1年目の栄冠 「自分色を出すことを極力やめた」
2021年12月04日 14:05
ラグビー
「チームに、DNAや文化があるチームは強い。京産にはそれがある。壊してはいけない」
47シーズン指揮を執り、19年度で勇退した大西健元監督が築き上げたスタイルでもある。教え子の広瀬監督は、「がんばるとか、厳しさとか、ひたむきさとか、勝利を必死に目指すとか、大西先生がつくったものを大切にした」と、学生の心にチーム・アイデンティティを植え付けた。
就任前に「十分力を持っていると思っていた。理解度を高めて、自信を持って迷いなくやることが大事だと思った。そうすれば十分に上にいけると思った」とチーム力の高さを感じ取っていた。自身は攻撃面、元木由記雄ゼネラルマネジャーが守備を担当。元日本代表の名バックスコンビが戦術を落とし込み、チームを勝てる集団に育て上げた。8月に新型コロナ陽性者が出て1カ月の活動休止を余儀なくされたものの、苦難を乗り越えた。
98年度以来の優勝。広瀬監督は“長い空白期間”があることを、就任するまで知らなかったという。「20数年も優勝していないと知らなかった。大学選手権には出ていたので。今年、就任して知って、そんなに?と思った」。自身は京産大3年の94年度に関西制覇を経験した。黄金時代だった90年代を代表する名選手が、復活Vへと導いた。
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