“アラフィフの星”杉浦 再び成功のゴールへ日々進化重ね「戦う相手は自分」
2021年12月07日 05:30
自転車
16年4月の自転車レースで転倒し、頭蓋骨の粉砕骨折、くも膜下出血などで、一時は生死の境をさまよった。一命をとりとめたが、「なんで、あのまま死なせてくれなかったのですか」とドクターを問い詰めるほど苦しんだ。記憶障害と右半身にはまひがある。どん底から、たどり着いた2回の頂点。周囲から「感動をありがとう!」と言われ「私、生きてていいんだと思うことができた」という。
最年長記録更新は口にしない。「この年になると、戦う相手は自分。昨日の自分より、今日の自分を目標に進んでいきたい」。目の前のロードを駆け抜けた先に、再び黄金のゴールが待っている。
◇杉浦 佳子(すぎうら・けいこ)1970年(昭45)12月26日生まれ、静岡県掛川市出身の50歳。北里大卒業後に薬剤師として勤務し、趣味でトライアスロンを楽しむ中で自転車レースで転倒。リハビリの一環だった自転車競技に取り組み始めた。個人ロードタイムトライアルで17年世界選手権を制し、19年はロードレースと2種目で2位。
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