内村航平が引退 熟考の末、心身に折り合いつけて
2022年01月11日 07:12
体操
負けず嫌いな内村だが、取材メモを振り返ると、世界一への思いを明確に口にしたのは20年7月が最後。以降は、21年東京五輪の国内選考でも「自分の演技を見せたい」と繰り返した。タイトルを積み重ねたことで「結果を目指してもモチベーションにならない」とし、「でも、自分に対して求めるのも、きつい。諦めようと思えば、すぐに諦められるんで」と明かしている。
自らをライバルと定め、諦めずにたどり着いたのが昨年の東京五輪であり、世界選手権だった。
2つの大舞台を終えて進退に揺れる中、世界選手権後には「代表である自分が内村航平なんだっていうのもある。そこのプライドを取っ払えたら長くやれるだろうし、ここで終わってもいいんだろうし」と話していた。22、23年の世界選手権や24年パリ五輪は種目別の出場枠がなく、団体総合を見据えたオールラウンダー中心の選考となるのは必至。鉄棒1種目に絞った内村には厳しい状況だった。
引退に至った経緯などは近日中に開く会見で、本人の口から詳しく明かされる。内村を取材して15年近くが経過。長く見てきた記者は完全燃焼の末、心身に折り合いをつけての決断だったと考えている。(杉本 亮輔)
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