涙のち笑顔!ロコ1次L最終戦黒星も4強入り 2大会連続メダルへ準決勝でスイスに雪辱を

2022年02月18日 05:30

カーリング

涙のち笑顔!ロコ1次L最終戦黒星も4強入り 2大会連続メダルへ準決勝でスイスに雪辱を
スイスとの1次リーグ最終戦に敗れ涙ぐむスキップ藤沢(右)=AP Photo By AP
 【北京五輪第14日 カーリング女子1次リーグ   日本4─8スイス ( 2022年2月17日    国家水泳センター )】 女子で18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)が涙とともに、2大会連続表彰台へ第一関門を突破した。1次リーグ最終戦で21年世界選手権女王で世界2位のスイスに4―8で敗れて通算5勝4敗となったものの、韓国がスウェーデンに屈したことで4強入り。18日午後9時5分(日本時間)からの準決勝では、スイスと再戦する。
 あまりのふがいなさに、スキップ藤沢が泣いていた。4点を追う最終第10エンド、追いつく可能性がなくなったロコは負けを認めるコンシード。サード吉田知に抱きしめられた司令塔の涙が止まらない。韓国―スウェーデンに委ねられた4強進出の行方。ロコが敗れてから約20分後、韓国も敗れた。2大会連続表彰台への道がつながった瞬間、吉田知は「うっそ~」と驚き、みんなで泣いた。

 藤沢「正直、まだよく分からない。チャンスを与えてもらえたのは、スウェーデンのおかげ…」

 鈴木「今世紀最大のサプライズで、驚いている」

 吉田夕「また戦うチャンスがあるのは、うれしい」

 第3エンドまでは五分五分の展開だったが、第4エンドで流れは一変。藤沢のラストショットが相手ストーンに当たらずスルーしてスイスに1点スチールされると、第5エンドもラストショットが予定よりも曲がって2点スチールを許した。第7エンドは「そろそろ決めたい!」と投じる前に自らに気合注入。何とか2点もぎ取ると、もう涙で視界はかすんでいた。

 英国、日本、カナダが通算5勝4敗で3チームが並び、当該国間の対戦成績が1勝1敗の“三すくみ”に。各試合前に先攻後攻を決めるショット(LSD)から算出するドローショットチャレンジ(DSC)で順位が決まり、日本は英国には及ばなかったものの、カナダを9・44センチ上回った。平昌以降、ロコはLSDを重視。1次リーグ9試合の積み重ねが、チームを救った。

 最終戦にスイスに4―8で敗れ、スウェーデンが日本と争う国を倒して準決勝に進出するのは、18年平昌と同じ。藤沢が「ほんとに4年前と一緒。成長してないなあと思ったり。泣いても笑っても、あと2試合なので、自分たちの試合をしっかりしたい」と言えば、「神様が与えてくれたチャンス。私たちらしさ120%でいきたい」と鈴木。4年前は準決勝で敗れ、3位決定戦に回って銅メダルを獲得した。平昌より輝く未来に向かって、ロコが突き進む。

 ▽1次リーグの順位決定方法 勝敗数が同じ場合は、まず当該チーム同士の対戦結果で順位を決定。3チーム以上が並び対戦勝敗が同じ場合は、ドローショットチャレンジ(DSC)で最終順位を決める。1次リーグの各試合前に1チーム2人ずつストーンを投じ、ハウス中心への合計距離で先攻、後攻を決める「ラストストーンドロー」の9回のうち、悪い数値を2つ除く平均値を比較する。今回5勝4敗で並んだ3カ国は、直接対決で三すくみの1勝1敗。DSCでは1番目の英国(35・27センチ)と2番目の日本(36・00センチ)が3、4位となり準決勝に進出、最も数値の悪いカナダ(45・44センチ)が5位で敗退した。

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