カーリング・常呂ジュニア 「お姉さん」ロコの銀メダルに刺激「僕らも五輪にいってメダル獲りたい」

2022年02月21日 05:30

カーリング

カーリング・常呂ジュニア 「お姉さん」ロコの銀メダルに刺激「僕らも五輪にいってメダル獲りたい」
4年後の五輪でメダルを目指す常呂ジュニア(左から前田拓紀、中原、上川、前田拓海)(撮影・石川加奈子) Photo By スポニチ
 先月のカーリング世界選手権最終予選に男子日本代表として出場した常呂ジュニアが、4年後の26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場とメダル獲得を誓った。北海道常呂町(現北見市)で生まれ育った幼なじみ4人組は、ロコ・ソラーレの練習パートナーも務めた。北京五輪で銀メダルを獲得した“お姉さん”から刺激を受け、世界に羽ばたく。
 同郷の先輩であるロコ・ソラーレの快進撃は、常呂で生まれ育った4人の心を強く揺さぶった。昨秋の日本代表決定戦前に1週間、練習パートナーを務めた縁もある。サードの上川憂竜(19)は決勝進出に「衝撃的」と目を丸くし、セカンドの前田拓紀(18)は大会中「ハラハラドキドキして、心臓をやられた」と一喜一憂した。

 4年後の自分たちの姿を重ね合わた。スキップの前田拓海(19)は「僕らも五輪にいきたいし、メダルを獲りたい。男子の発展には出場だけでは足りない。メダルを獲ることで発展する」と男子カーリング界を背負う覚悟を口にした。

 本気で狙えるチームだ。初出場した昨年2月の日本選手権で準優勝してから急成長。昨年11月の日本ジュニア初優勝に続き、12月には世界選手権代表選考会を制した。98年長野五輪代表だった敦賀信人監督(44)は「元々身体能力が高い子たち。経験を積み、代表を争ってほしい」と期待する。

 さまざまな環境を経験するため、昨年はそれまでプレーしたことのなかった軽井沢(長野)に定期的に足を運んだ。日本選手権準優勝により、トップクラスのチームと練習試合を行う機会も一気に増えた。

 今年1月には世界ジュニアBと世界選手権最終予選出場のため、フィンランドに初の海外遠征をした。世界ジュニアBはコロナ禍で途中中止になったとはいえ、予選5勝無敗と圧倒的な力を見せた。

 その後の世界選手権最終予選でも、五輪代表が参加していたロシアに善戦するなど3勝3敗。リードの中原亜星(19)は「世界との差は少ない。もの凄く自信になった」と言う。前田拓海は「イタリア(五輪)までの4年間でどれだけ海外経験が積めるかが大切」と世界を見据えた。(石川 加奈子)

 ○…唯一の高校生である前田拓紀は今春、兄の拓海、上川と同じ北見工大に進学する。同大とアルゴグラフィックス北見カーリングホールは連携し、競技力向上のための支援を行っている。前田拓海は「いずれは研究室でフォームのストーンの動きをCG画像や動作分析したい」と話し、研究を自分たちの成長につなげたい考えだ。

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