サッカー元日本代表の大久保嘉人氏　ゴルフの本格練習開始「次はゴルフを極めたい」

2022年03月14日 14:10

ゴルフ

　昨季限りで現役引退したサッカー元日本代表の大久保嘉人氏（39）がゴルフの本格練習に乗り出した。J1リーグで歴代最多191得点を挙げ、3度の得点王を獲得。ドイツやスペインでも活躍して日本代表として2度のW杯を経験した元ストライカーは「次はゴルフを極めたい」と宣言した。

　ベストスコアは91。昨年11月の引退会見で次の目標を聞かれ「まずはゴルフで90を切りたい。今はゴルフに毎日行きたいぐらい」と笑いを誘ったが、冗談ではなく本気だった。プロゴルファー芹澤信雄（62）にスイング解析を依頼。藤田寛之（52）、林菜乃子（24）らトッププロで構成されるTEAM　SERIZAWAが開発した練習器具「LAGトレーナー」を使用して、ツアー通算12勝の宮本勝昌（49）の本格レッスンを受けてフォーム修正などに着手している。

　サッカーで警告数はJ1歴代最多の104。退場数もストイコビッチに次ぐワースト2位の12を記録した。ピッチ上では激情的な性格でも話題を集めたが「ゴルフは個人競技で全てが自分の責任。ミスをしても熱くなることはない。フェアプレー賞があったらもらえると思う」とメンタル重視のスポーツへの適応に自信を見せた。「1打1打の緊張感はPKに近い。ボールにスピンをかける感覚もサッカーと似ている部分がある」。PKゴール数27は遠藤保仁（磐田）に次ぐJ1歴代2位。21年の現役生活で培った集中力や経験がゴルフでも生きると確信している。

　サッカー界の実力者との対決も実現。テレビ番組「大久保嘉人のパパは目指すぜ！GOLF　80台」（3月19日午後1時28分～午後2時23分放送）で、1歳上の先輩で元日本代表の鈴木啓太氏（40）との5ラウンドマッチに挑んだ。ベストスコア72の難敵に対し、ポテンシャルを最大限に引き出す秘策クラブ「DANGAN7ブラッシー」などを駆使して対抗。Jリーグ2代目女子マネジャーの佐藤美希も見守る中、熱戦を繰り広げた。

　サッカー界にはベストスコア67の沢登正朗氏（52＝現清水ユース監督）ら実力者は多い。大久保は「ゴルフでサッカー界の頂点を目指す？そこはまだ見えない。簡単にそんなことを言ったら先輩方に失礼」と謙虚に語った。ドライバーの飛距離は280ヤード。「まずは80台、それを達成できれば次は70台と徐々にスコアを伸ばしていきたい」と力を込めた。戦いの舞台は同じ芝生。クラブを手に新たな挑戦の日々を送っている。