柔道女子　東京五輪銅のビロディド　母国ウクライナ侵攻受けスペインへ避難　反戦メッセージ発信

2022年03月16日 10:16

柔道

　美人柔道家として知られ、東京五輪の柔道女子48キロ級で銅メダルを獲得したダリア・ビロディド（21＝ウクライナ）が16日までに自身のインスタグラムを更新。ロシアのウクライナ侵攻を受け、スペインへ避難したことを明かした。

　「STOP　THE　WAR」のメッセージとともに柔道着で正座している画像を投稿。現在地はバレンシアと表示されており、「私を受け入れてくれた@intjudovalenciaに大きな感謝を述べたいと思います」とし、「私と私の家族を助けてくれてありがとうございました。私はあなたのクラブで強いトレーニングをすることができ、幸せです。国際柔道連盟のマリウス・ヴィザー会長と@judogalleryの協力とサポートに大感謝です!そして、私を助けてくれるすべての人に感謝します。私はこの大きな柔道家族の一員になれて幸せです」とメッセージを添えた。さらに大きな剣を持っている自画像と見られる絵もストーリーズで投稿した。

　ウクライナ・キエフ在住のビロディドは、これまでSNSで母国の危機的状況を伝えてきた。「東部地区だけなくウクライナ全土が攻撃されています。私の心は今にも壊れそうです」と発信。「朝5時に戦争が始まったと両親を起こすことになるなんて…こんなこと（戦争）はすべきではない」「外国人の友人たちへ。午前5時、ロシアは正式に戦争を開始しました。ロシアのニュースで言われているように、東部地区だけの話ではない。ロシア空軍がウクライナ全土の軍事施設と軍事飛行場を攻撃してます」と説明。

　爆撃されている画像を投稿して「（私の住んでいる）キエフが攻撃されている。全世界の人々へ（我々が）無事であることを祈って下さい」と緊迫した戦況に耐えている心境をつづっていた。