【玉ノ井親方 視点】4連勝の高安は相撲のスタイルが変わった

2022年03月16日 20:51

相撲

【玉ノ井親方 視点】4連勝の高安は相撲のスタイルが変わった
<春場所4日目>琴ノ若を破る高安(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 平幕の高安が若手の琴ノ若を下して4連勝し、御嶽海と全勝で並んだ。
 先場所は師匠の田子ノ浦親方らが新型コロナウイルスに感染し、部屋の全員が休場となった。出場できなかったのは残念だったが、その分、体のケアがちゃんとできて、場所前の調整もうまくいったのだろう。今場所は体がよく動いている。昨年の名古屋場所と秋場所で途中休場を余儀なくされた腰や臀部(でんぶ)のケガの影響は感じられない。力を出せるようになっている印象だ。
 相撲のスタイルも変わった。大関に上がった頃はかち上げるように当たって、相手を弾きながら前に出ていた。今は自分の形になるまで攻め急がない。琴ノ若戦も最初は右四つに組んだが、相手の出方をさぐって自信のある右上手を取るまで我慢し、最後は上手投げで土俵に転がした。

 以前はまわしを取れないまま前に出て、相手にいなされて泳がされる場面がよく見られた。それが、まわしを取るまでじっくり攻める相撲に変わってきたことで、安定感が出てきた感じだ。(元大関・栃東)

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