春場所初優勝の新関脇・若隆景 大関を目指し「来場所が大事。しっかり稽古したい」

2022年03月28日 11:08

相撲

春場所初優勝の新関脇・若隆景 大関を目指し「来場所が大事。しっかり稽古したい」
優勝し、インタビューで満面の笑顔を見せる若隆景 Photo By 代表撮影
 大相撲春場所で初優勝した新関脇の若隆景(27=荒汐部屋)が千秋楽から一夜明けた28日、オンラインで会見し「優勝できたんだなと実感は少しずつ。自分でもビックリしている。今場所は自分の相撲を取り切ることができた。そこが良かったと思う」などと穏やかな声でかみしめるように喜びを語った。大阪入りし、会場で歓喜の瞬間を見届けた奥さんや子供たちからも「おめでとう」と祝福された。知人からメールなど連絡も多数届き「全部は確認できていない」という。
 千秋楽は同じく2敗だった平幕の高安が先に土俵に上がって敗れた。勝てば優勝という本割は結びで正代に寄り切られた。「まだ1回ぐらいしか映像を見てないですけど。あまりいい相撲ではない。(右は入って)そこからの流れが…」。高安と12勝3敗で並び、優勝決定戦までの短い時間の中で「花道を下がって支度部屋へ戻る頃には“次、頑張ろう”と。まず気持ちを落ち着かせて、また“自分の相撲を取ろう”と自分に言い聞かせました」。その決定戦は攻め込まれた土俵際で右上手をつかみ、出し投げで逆転した。「最後まで諦めなかったのが良かった。土俵中央で押し合いから、まわしを取られて。止まったら高安関は腰が重いので、とにかく先に先に攻めようとしました。(土俵際で)上手に手がかかったか、かかっていないかも自分ではわからなかったけど。そこが良かった」と激戦を振り返った。

 新関脇で12勝を挙げ、大関獲りの期待が高まる。次の夏場所の成績次第では昇進の可能性も浮上する。「もちろん番付上、(関脇の)一つ上は大関で目指す目標。来場所が大事になる。しっかり稽古したい。先場所までは立ち合いから押し込まれ、持っていかれる相撲が多かった。今場所だけ良くても仕方がないので、しっかり稽古したい」と意気込みを新たにした。

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