高木菜那が引退会見 妹・美帆に感謝「妹がいたからこそ世界で戦えた」
2022年04月06日 05:30
スピードスケート
2人は団体追い抜きのチームメートとして18年平昌五輪で金メダル。20年2月に樹立した世界記録は今も破られていない。2人の五輪メダル数の合計は10個に上る。個人種目での金メダルは、ともに1個ずつ。18年平昌五輪マススタートで菜那が先に頂点に立っており「あれは私が頑張ってきたことへの神様のプレゼントだと思う」と振り返った。
最後のレースは3月12日、オランダで開催されたW杯最終戦の女子1500メートル。5位で表彰台には立てなかったが、上々のタイムで滑った。レース後に強く引退を示唆したが、帰国後は「五輪やスケート人生に未練がないわけではない。引退か現役続行か悩んだ」と言う。最後は「第二の人生を考えた時に凄くワクワクした」と引退を決断。隔離期間中に妹に電話で「やっぱりやめるわ」と伝えると「いいんじゃない」と尊重された。
会見では退任が決まったナショナルチームのヨハン・デビット・コーチに言及した際に涙した。妹の話題には笑顔で応じていただけに、美帆から「どうなのよ」と突っ込まれた。同じ中距離を本命種目とするライバル関係だったが、リンクを離れれば2人でカフェや旅行に出掛ける仲の良い姉妹。今後もお互いがなくてはならない存在であることに変わりはない。
【2人のこれまで】
★生まれ 姉妹ともに北海道幕別町出身。菜那は92年7月2日に生まれ、兄の影響で小学校1年生の時にスピードスケートを開始。美帆は94年5月22日に生まれ、5歳から競技を始める。
★10年バンクーバー五輪 美帆が日本スピードスケート史上最年少の15歳で出場。1000メートルは完走者で最下位の35位。1500メートルは23位だった。出場できなかった菜那は実家に送られてきた美帆の代表ジャージーを見て「燃やそうかと思った」。
★14年ソチ五輪 菜那が初出場し、1500メートルで32位、団体追い抜きは4位。美帆は出場権を逃した。
★18年平昌五輪 初めて姉妹そろって五輪に出場。菜那はマススタート、団体追い抜きで金。五輪の日本女子史上初の2冠を達成した。美帆は1000メートルで銅、1500メートルで銀、団体追い抜きで金と3個のメダルを獲得。
★22年北京五輪 美帆が500、1500メートル、団体追い抜きで銀、1000メートルで金と4個のメダルを獲得した。菜那は1500メートル8位入賞。連覇を狙った2種目はともに転倒し、団体追い抜きは銀、マススタートは1回戦で敗退した。
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