悲運のゴルファー ジャック・ニュートン氏が死去 72歳 全盛時に飛行機事故で右腕を失う

2022年04月15日 11:06

ゴルフ

悲運のゴルファー ジャック・ニュートン氏が死去 72歳 全盛時に飛行機事故で右腕を失う
1975年の全英オープンのプレーオフで優勝を争ったときのトム・ワトソンとジャック・ニュートン(右=AP) Photo By AP
 オーストラリアの元プロゴルファーで、1975年の全英オープンではトム・ワトソン(米国)とのプレーオフ(18ホール)で1打差で敗れたジャック・ニュートン氏が死去。72歳だった。家族が15日に明らかにしたもので、AP通信によれば同氏はアルツハイマー病を患っていたとされている。
 ニュートン氏は1978年のPGAツアー、ビュイック・オープンで優勝。79年のオーストラリア・オープンも制し、1980年のマスターズでは優勝したセベ・バレステロス(スペイン)に次いで2位に入った。

 しかし33歳だった1983年7月24日。シドニーの空港から大雨の中で小型機に乗り込もうとした際、飛行機のプロペラに巻き込まれて利き手の右腕を切断。右目も失明し、2カ月間ほど生死の境をさまよった。

 退院はしたものの現役続行は断念。その後、解説者やコース設計の仕事に携わり、オーストラリアのジュニア選手育成のための基金を設立するなどゴルフ界への貢献は続いていた。

 ゴルフ自体は右利きのスタンスのまま左手だけでスイングするという形で続けており、ハンデは12から14。1ラウンドを80台半ばのスコアで回っていたと伝えられている。

 ニュートン氏は1974年にジャッキー夫人と結婚。長女のクリスティー・ニュートン(43)はプロゴルファーで、米サウスカロライナ州で生まれた長男のクリント・ニュートン(40)はラグビーリーグW杯英国大会に米国代表のロックとして出場している。

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