みなみ 史上初の4日間ノーボギーV!日本人最多22アンダー&今季初優勝 全英女子OPへ弾み
2022年08月01日 05:25
ゴルフ
「18番でもこれだけショートするのかって。攻めているつもりだったけど、パットがショートしているのは、ノーボギーをどこかで意識して体がついてこなかったのかな。自分にガッカリする部分もあって、でも素直に喜ぼうとも思って…」
記録ずくめの圧倒的勝利を目指した最終日は71。ボギーなしを意識するあまり攻めの姿勢を欠いた。ただ、守りではパーセーブが17と集中力を発揮。2番で2メートル、7番で3メートル、12番で4メートル、「最大のピンチ」と振り返る17番でも、4メートルのパーパットをカップの真ん中から沈めて沸かせた。
こうして達成された4日競技初のボギーなし優勝。だが、本人はその事実を“自分史上初”だと誤認していた。「エッ、初めてなんですか。知ってたらボギーを打ってたかも」と優勝会見で大笑い。快挙達成から1時間以上たって初めて屈託のない笑顔を見せた。
「ショットが良くなってるのでいつでもバーディーを取れる。気持ちの余裕が4日間ボギーなしで回れた要因です」。20年に肉体改造を始めて以降、急激に大きく強くなった体を制御できなかった。今季ようやく体とゴルフの感覚が合致するようになった。それを示すのがダブルボギー率。昨季1・8319(74位)だった数字が今季は1・0779(38位)。ボギーどころかダブルボギーを恐れた“飛ぶけど曲がる”勝が“飛んで曲がらない”勝に大変身した。
「優勝して行けるのはよかった。予選を通過し、4日間やりたい。今はミスをすぐ修正できる」。次週の海外メジャー、全英女子オープンは過去19年に35位、20年は予選落ちだったが、今年は自信を持って臨めそうだ。
「おばあちゃん子だったので。帰って報告します」と最後に涙した勝。今年1月に80歳で亡くなった天国の祖母・美江子さんにささげる1勝でもあった。
《3日間は11人》今大会で勝が達成したのは4日間競技初のボギーなし優勝。3日間競技では今年6月ニチレイ・レディースの西村優菜ら過去11人いる。22アンダーは日本人最多で、これまでは21アンダー。08年NEC軽井沢72(3日間)で原江里菜ら3選手が記録した。ツアー記録は24アンダーで、03年ミズノクラシックでA・ソレンスタム(3日間)ら2人。ただ、22バーディーと最多バーディー記録の27には届かず、2位との差も最終的には5打差で日本人最多11打差にも大きく及ばなかった。
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